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親孝行・やってみなはれ
2020年03月13日
「今日は、無事だったか」
たった今（３月１０日）、小学校の第７０回卒業式を終えました。卒業生の晴れやかな顔。それを見守る保護者のみなさんの穏やかな顔。これまでのご両親のご苦労、いかばかりか。親子の一つの区切りに立ち会えたことをうれしく思います。
昨年､私は少し大きな病気をしました。手術・入院も生まれて初めてで、まるで他人事のようなおかしな感覚でしたが、不安もいっぱいでした。親にも一応伝えなければと思い、一報を入れました。それから、毎晩、電話が入ります。毎晩です。
「今日は、無事だったか？」
いつもそれだけです。言葉は短いし、ストレートです。その短い言葉がどれほどありがたかったか。私は、相手に分かってもらいたいがために、いろいろと言葉を選んで話したり、必要以上に技巧を凝らすような文章を書いたりしてしまうことがあります。それに対してこの短い言葉の力。
遅ればせながら、ちょっとずつ恩返しをしようかな、と考えています。
卒業生のみなさんも一緒に親孝行をしましょうか。
（小学校 ６年学年主任、星組担任 北井泰司）