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親孝行・やってみなはれ
2020年06月26日
「忘れられない恩師の言葉」
未だに、私の小学校生活の中で強く心に残っている出来事があります。
小学校1年生の時でした。同じクラスの子が「嫌なことを言われた。」と言って泣いていました。いつもなら、「言った人は、すぐに先生のところに来なさい!」と仰っていた担任の先生が、その時、ぴしゃりとこう言いました。
「人に嫌なことを言った人は、言ったことをやがて忘れてしまうかもしれません。でも、言われた人は、そのことをなかなか忘れられません。」
教室中が、静まり返りました。まだ小さいながらにも、自分の心にずしりと重くのしかかる何かを感じたのもはっきりと覚えています。
誰かが正直に名乗り出るまで容赦なく授業も中断されていた先生が、その日は、それ以上、何も仰いませんでした。
最近、SNSにおいての誹謗中傷が原因となり、命を落としてしまったアイドルの悲しいニュースが流れました。
真っ先に思い出したのが、恩師のこの言葉でした。
自分が言われて傷つく言葉は、相手にとっても同じです。また、言葉は時として凶器ともなりかねません。
オンラインを使った非対面式コミュニケーションが急激に進む今だからこそ、今一度、しっかりとこの言葉を胸に刻みなおし、日々を過ごしていきたいです。
(小学校 英語専科 森下 真伊)