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親孝行・やってみなはれ
2020年09月18日
「やればできる」
小学生の頃、離れたところに住んでいる祖父と、ＦＡＸで連絡を取り合うのが月に一回の楽しみでした。学校での出来事、習い事など色んな話を書いて送っていました。祖父から届くＦＡＸの最後には、いつも同じ言葉が書かれていました。その言葉は「賀瑛は、やればできる」です。当時の私は、その当たり前の言葉を特に気にとめず、いつも祖父は私に同じことを言ってくるなあと思っていました。
そして中学生の頃に祖父が亡くなり、大学生の頃に祖父の日記を家族で読み返していた時に、忘れかけていたこの言葉に再会しました。やはり日記にも、私に向けて「やればできる」と書かれていました。大学生になり、アルバイトや旅行など初めて経験することばかりに心を奪われ、学業に専念できていなかった私は、この言葉に再会し、はっとさせられました。やらなければならないことを何かと理由を付けて後回しにし、「やればできる」にも関わらず、やれていないことに気付いたのです。祖父の言葉はとても当たり前のことですが、当たり前のことを当たり前にやり続けていく大切さや難しさを感じた言葉です。
（小学校 音楽専科 垣内 賀瑛）