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親孝行・やってみなはれ
2021年07月09日
「植物の『生きる力』は凄い!さて人間は?」
キャベツの種の重さは1粒たった5mgです。この1粒の種が栽培されると約4か月後には、およそ1200gのキャベツに成長します。たった4か月で24万倍に成長するということです。
植物は自ら動けないため、子孫を残し増やすためには、鳥や動物に種を運んでもらいます。また昆虫に受粉の手助けをしてもらいますが、例えば渋柿の実は最初は渋いため鳥は食べません。中の種が成長して、鳥が食べて何処かに運んでほしい時期になると渋が抜け、鳥が食べるようになります。凄い話ですね。
他にも植物の「生きる力」が凄いところはいろいろありますが、極めつけは「光合成」です。植物たちは、根から吸い取った水と空気中の二酸化炭素を材料にして、太陽の光を利用して、葉っぱでデンプンやブドウ糖などを作ります。デンプンは米や麦の主な成分ですから、もし私たち人間が人工的にこの「光合成」が出来るようになれば、世紀の大発明!食糧不足に悩む必要はなくなります。
植物にも動物にもこの世に存在する全ての生物には、「生きる力」が備わっていて命をつないでいますが、もちろん人間にも他の動物や植物のまねの出来ない「生きる力」があります。それは「考える力」ではないかと思います。そのためには学習や読書も含めいろんな経験をすること、そしていろんな人に出会うことです。そういう経験を通し「考える力」が身に付き、「生きる力」も育っていくことになると思います。
(中山台幼稚園 園長 長岡 伸幸)