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親孝行・やってみなはれ
2022年06月24日
恩返し
私はこの雲雀丘学園で幼稚園から高校までお世話になりました。そして、私が通う前から、母親は雲雀丘学園中高等学校の教師でした。
小学校から中学に進学する際、父親に別の学校を選ぶよう促されました。理由はもちろん、私ではなく母親を気遣ってのこと。ですが、私は単純に友達と同じ学校に行きたい!という理由で他の選択肢を選びませんでした。母は黙って受け入れてくれました。
今、考えると本当に迷惑な話だったと思います。出来がよければまだしも、色々とご迷惑やご心配をかけるタイプでしたので先生方にとってもやりにくい存在だったことと思います。
同級生たちから母親は先生ではなく「大冨のおかん!」と呼ばれ、「娘がいる学年は受け持つことができないらしいわ。担任になってほしかったのに!!」とぼやかれました。
そんな風に思われる母は自慢でもあり、こんな破天荒な娘を同じ学校に通わせてくれた母には感謝しかありません。そして、そんなアットホームな雲雀丘学園がとても居心地がよく恵まれていたことを今改めて感じます。現在、私はこの雲雀丘学園に幼稚園教諭として戻ってまいりました。
雲雀丘学園で半世紀過ごした母にできる私なりの親孝行は、この雲雀丘学園への恩返しなのだろうな・・と漠然と感じています。古きよき時代の雲雀丘学園を残しつつも、今の時代だから必要とされていることにも目を向け、雲雀丘学園のさらなる成長に尽力していきたいと思います。
(雲雀丘学園幼稚園 園長 大冨 亜紀)