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親孝行・やってみなはれ
2022年09月02日
親孝行
さまざまな先生方の親孝行のお話を読み、とても心動かされました。生徒の皆さんにも、ぜひ先生方に学び、ご両親へ感謝の気持ちを伝えてほしいです。特に普段なかなか言葉にしていないなら、一刻も早く「ありがとう」と言えるといいと思います。しかしそういう私には、親孝行ができたという自信は、正直なところありません。
私は時々、親孝行をしたくてももう出来ないことを思い知ります。親孝行には期限があり、私の場合、20歳の時に母への親孝行の期限は終わりました。成人式の姿を見せることができ、これから親孝行を始めよう、そう思っておりましたが、突然できなくなりました。反抗期はとっくに過ぎてもなかなか素直になれておらず、具体的な親孝行も、また次に実家に帰った時でいいか、と後回しにしておりました。しかしそんな悠長なことは言っていられないと痛烈に思い知らされました。いま私は、父へ精一杯親孝行をしているつもりです。といってもコロナ禍では定期的に電話することくらいしかできずもどかしいですが。母へは、いつか会う時に、胸を張っていられるように生きることが親孝行ではないかと思っております。私の毎日を母に見せられたらと思いますが出来ませんので、次は間に合うように精一杯生きていきたいと思っております。
今でも思い出して少し苦しくなるのは、成人式の日、私の晴れ姿をみて浮かべた、母の笑顔です。安心と疲れの溜息とともに、その目には涙が浮かんでいました。
（雲雀丘学園中学校・高等学校 中１学級担任 英語科 高木 良憲）