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親孝行・やってみなはれ
2023年06月23日
母の背中に追いつけるのだろうか・・・
父は生前、「うちの家を太陽のように明るく守ってくれているのは、いつも大きくドンと構えているちゃーちゃん(母)のおかげや!」と言っていたのを今でも思い出します。母は周りから見るとドンと構えていて、何事にも動じないように見えますが実はとても繊細で赤ちゃんのまま大きくなった様な、、とても純粋な女性です。私が二人の娘をもつ母となった今、母の偉大さを感じる出来事を今でも忘れる事が出来ません。
私が小学校6年生の時に中学校受験をすることを決めてから、担任の先生に暗に中学校受験は無謀だから諦めなさい、といったような内容の反対をされよく思われないようになり簡単に言うと先生からイジメを受けるようになりました。私が母に相談すると母は静かに聞き「明日、学校へ一緒に行って先生にお話しようね。」と言ってくれました。次の日、母と一緒に学校へ向かい母が先生に「いつも大変お世話になりありがとうございます。うちの子はなにぶん幼いものですみません。先生の𠮟咤激励を受け止めきれないようでして、、」といったようなやんわりとした内容の話をしてくれました。その時の幼い私は「どうして先生にもっとハッキリと私をイジメないように言ってくれないの?!」と母にブツブツ言っていたことを覚えています。ですが年月が経ち私も母となった今、その時の母の偉大さを、そして私を最大限守ってくれた母の優しさと強かさを少しは理解できるようになりました。果たして今、娘に同じような事が起こった時に母のように冷静にそして強かに娘を守ってあげることができるのか、私は母の背中に追いつけるのだろかと自戒します。
そんな母の口癖は「私たち家族が元気に仲良く幸せに暮らしていることが一番の親孝行や。」と優しく微笑みながら言ってくれています。母は今年85歳。母に出来ることは何でもしたいなと思っています。ちゃーちゃん、いつまでも元気でいてね!!
(雲雀丘学園中山台幼稚園 園長 本庄 友姫子)