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親孝行・やってみなはれ
2023年10月13日
親孝行の日への取り組み
10月1日は創立記念日です。小学校ではこの日を親孝行の日と位置付け、日頃の自分を振り返り、いつも自分を支えてくれている周りの人に感謝の気持ちを伝える大切な日としています。
「ありがとうといつもお家の人に言っている人?」と子ども達に尋ねると、あまりできていない児童が多いです。親からの愛情は感じていても、忙しい毎日の中で、つい当たり前になってしまっている事がたくさんあるのだと感じます。感謝の気持ちをお手伝いなどの行動として表すことができている児童の数は、もっと少なくなります。親孝行の日には、自分が周りの人達にどれだけ支えられて生きているかを実感し、改めて感謝の気持ちを伝えて、必ず行動する日にしています。
親孝行の日の取り組みとしては、各学年によって様々ですが、例えば、日頃のお礼を葉書に書いて家に秘密で送ったり、お手伝いをしたり、育てたお花をプレゼントしたり、学校で作ったお菓子を渡したり・・児童の成長段階によってできることが増えるので、どんどんグレードアップしていきます。
今年の1年生はまず、雲雀丘学園小学校の創立の精神や学校ができた時の様子、その歴史などを学ぶところから始めました。「親孝行な人はどんなことでも立派にできます。」初代理事長の鳥井信治郎先生の言葉を胸に刻み、講堂の前に飾ってある肖像画を見て、親孝行な人になりたいという気持ちを高めていきました。そして、自分ができるお手伝いを考え、お家の方へお礼の手紙を書いて、感謝の気持ちを動画に撮りました。今年度はその動画をQRコードから見られるようにして、情報の時間に児童が初めてパソコンで描いた感謝の絵に添えてプレゼントしました。遠く離れている人でも動画が見られると好評でした。実は6年生でも感謝の動画を撮っていたのですが、可愛い1年生から立派に成長した6年生の動画を見比べると児童の成長がよくわかり、その成長こそが親孝行だなぁと感じました。
1年生はこの後、家族の仕事を調べたり、自分が家族のためにできることを考えたりする生活科の学習に入ります。その中で、自分の仕事として継続してできるお手伝いを実行していく課題もあります。親孝行の日にしたお手伝いが1日だけのものではなく、いつも子ども達の胸に「親孝行」の精神が根付いていくように、これからも指導を続けていきたいと思います。
(雲雀丘学園小学校 研究主任 1年担任 和田 智恵美)