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親孝行・やってみなはれ
2024年05月10日
あんなに あんなに
あんなにはしゃいでいたのに,もう夢の中。あんなに大げんかしていたのに,もう一緒に大笑い。あんなに小さかったのに,―――。ヨシタケシンスケさんの絵本「あんなに あんなに」には,母親のわたしから見た,息子の「あんなに○○だったのに,もうこんな」というシーンの数々が描かれています。日常にあふれる「あんなに」の中で,子どもはおとなになっていくのですね。
あんなに辛いこと,あんなに楽しいこと,あんなに悲しいこと,あんなにうれしいこと。あんなにあんなにあんなにいろいろあったのに。まだたりない。
わたし自身,まだ子育ては終わっていませんが,あのときのあの幸せな時間はもう帰ってきません。長い長いと思っている子育ても,過ぎてしまえばあっという間で、子どもはすぐに大きくなってしまいます。日々成長してゆく子どもとの時間のかけがえのなさ,一緒にいられるこのときを大切にしていきたいなと思っています。
そして,自分の小さいとき,両親も同じ思いをして育ててくれたんだと感謝の気持ちでいっぱいになるのです。
(雲雀丘学園小学校 2年担任 谷内 直子)