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親孝行・やってみなはれ

2024年12月06日

両親の無言の優しさ

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私は高校野球部での1回戦負けの悔しさを大学で晴らすという思いで某大学の野球部寮に入寮しました。
高校までは自宅で生活をしていたため人生初めての寮生活です。しかもその野球部の寮がポジション別2人部屋。上級生・下級生がペアという何とも下級生の私にとっては試練の場となりました。しかも同部屋の先輩は4年生。当時の体育会では1年の私にとって神様のような存在。群馬の田舎から来た私にとっては神奈川県出身のK先輩はとても眩しく見えました。
またそのK先輩はかっこいい方ですがめちゃくちゃ厳しい方。同部屋の厳しいルールがありました。
当然毎日部屋の掃除・先輩の洗濯など当り前。詳細の内容はかなり多いので割愛しますが・・
例)部屋に虫が入ってきたら即5分以内に処理をする事。俺より先に寝ない事・・などなど
ある夜K先輩からTVで寿司の特集を見て寿司買ってこいといわれた時は・・・マジ・・・ 
必死で探したこともありました。(笑)
入部した1年目野球部での生活と学業がうまくいかず。。しまいには必須科目ドイツ語を2科目落とし。。。留年寸前。。GWの休みに実家群馬に帰省した際もう野球部やめようかなと両親に伝えました。
正直両親からもう 辞めたら。。という言葉を期待していたのかもしれません。。
その時両親は答えを出さず無言でひたすら私の話を傾聴してくれました。。
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きっとそれは自分自身の中に答えがあったのだと。。
今思えば両親のその優しさに感謝しています。
その後無事K先輩との共同生活を終了し3年後野球部を辞めることなく無事卒業。その時の達成感・・今も鮮明に残っています。
今思えばK先輩に心身共にかなり鍛えていただきました。。
感謝しかありません。
そしてその最後の日の朝に部屋にK先輩が私宛に書いて張っていた張り紙は今でも大切に持っています。
そのK先輩は現在も世界中を機長として飛び回っています。
(まさか今年のJALの探究プロジェクトで30年ぶりにK先輩に偶然お会いするとは・・これまたびっくりです。。。)

(雲雀丘学園中学校・高等学校 事務長 松本 治)