去る4月29日・30日の両日、県立尼崎小田高等学校の体育館におきまして、第41回阪神地区高等学校剣道大会が開催されました。県大会予選大会でもあり、今年度総体の皮切りとなる大会で、全国を目指しての第一歩といえる大会です。
第一日目は、個人戦ベスト16まで、団体戦は県大会予選となる一回戦が行われました。雲雀丘では女子個人で二名の選手が、男子個人で一名の選手がベスト16に残り、県大会出場権を得て、第二日目を待つこととなりました。団体戦は、昨年度の結果からシード校として、予選を行うことなく県出場を決めました。
大会二日目、大会委員長の開会宣言から大会会長である中尾校長の挨拶の後、個人戦が行われました。各選手とも十分な攻めの中、機会を打つ内容のよい試合展開をし、女子二名がベスト8に、男子個人では強豪関西学院の選手に気迫籠もる攻めから面を放って第三位に入賞しました。団体戦、男女とも苦戦を強いられながらもそれぞれ勝ち上がり、女子は甲子園学院との決勝を迎えることとなりました。先鋒が面を決めて一本勝ち、中堅で取り返されて1-1で迎えた大将戦、両選手互いに十分な気迫の中、技を打ち出すがなかなか一本が取れず、膠着状態と思われた後半残り1分、激しい打ち合いの中、相面を打ち勝ち、一本を取った。そのまま、残り時間をしのぎ、優勝を決めました。男子は、準決勝で関西学院と対戦、1-0で惜敗しました。
個人戦では甲子園学院の選手に苦汁を飲まされましたが、団体戦でチーム力をもって打ち勝てたことは、大きな収穫だと思いました。これから6月8日から10日、地元宝塚のスポーツセンターで県大会が開催されます。7月の近畿大会、8月佐賀県で開催される全国大会に向かって、日々の練習にまた励んでほしいと思っています。
ただ、試合前、選手諸君にはこのようにいっております。
「どんな大会であろうと、どんな試合であろうと、やるべき剣道は一緒だと思う。自分が目指すべき雲雀丘の剣道を一生懸命に体現してほしい。」と。
「心静かに立礼をし、正々堂々と立ち会い、勇気を持って攻め込み、我が想いに惑わされず、相手の心の動くところを、基本に忠実に打ち込むことをいかなる試合でも目指そう。」
試合は、一試合一試合が「一期一会」であると感じました。