学校ブログ

部活動

鉄道研究部 「探究ゼミ」鉄道と知能

2021/10/21

鉄道研究

今日の昼休み、探究ゼミ「日本の交通網」を開催し、部員と有志の9名が会議室に集まりました。

今日は第13回、テーマは「電車が好きな子はかしこくなる」です。

教育学者で福山市立大学の弘田陽介教授が、同じ名前の本を出版されています。2018年に鉄道研究部で読書会を行い、2019年4月に弘田先生に来校頂いたこともあります。その時の記事は「こちら」に掲載されています。以下に、先生の説を紹介します。

日本の鉄道は、海外に比べて豊富かつ几帳面で路線ごとに異なる色の車両が走っています。従って、車両を見ることでカテゴリー化する認知能力が身につきます。さらに、鉄道乗車によって、マイカー移動では身に着かない、忍耐力・社交性・自尊心といった社会性という非認知能力が身につきます。旅行計画を立てることで、脳の前頭分野の実行機能の芽生えを助けてくれます。

こういったことが掲載されている記事を読んだうえで、生徒と意見交換をしました。

生徒の意見は、「電車と賢さの関係性を考えたことがなかったので驚いた。楽しく考えたり何気なくしていることが能力を伸ばしているのが面白かった」「時刻表を見て計画を立てたりしているので何か役に立っているといいなと思った」「鉄道に限らず、好きなものがあると賢くなると思う」「認知能力は視覚を使ったものが多い。ただ遊んでいるだけでなく社会性やマナーが身につくことがわかった」「公共交通機関を使うことでマナーを学ぶことは重要だ」「自分で計画を立てて実行することが大切だ」「『電車好き』というと敬遠されがちだが、別の側面がある。実は賢くなるということを知ってほしい」などがありました。

本校の生徒はほとんど電車通学をしているので、まさに、通学途中にマナーを学んでいる面があります。大人数で乗車しているときは、特に、その意識をもってほしいです。

次回は10/28に開催します。

pagetop