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鉄道研究部 「探究ゼミ」なにわ筋線

2021/11/04

鉄道研究

今日の昼休み、探究ゼミ「日本の交通網」を開催し、部員と有志の12名が会議室に集まりました。 今日は第15回、テーマは「なにわ筋線」です。

大阪都心部と関西空港を結ぶ「なにわ筋線」の建設に向けた準備工事が1026日から始まりました。なにわ筋線は、国鉄時代に始まった構想が2010年代になって具体化したもので、新大阪駅から、大阪駅、中之島、難波、新今宮を経由して関西空港までをつなぎ2031年度開業予定です。関空から大阪都心、新幹線へのアクセスを改善し、大阪の国際競争力強化や関西の活性化を図るだけでなく、御堂筋線や大阪環状線など既存路線の混雑緩和も期待されてます。整備にあたっては上下分離方式が採用され、関西高速鉄道が第三種鉄道事業者として、うめきた新駅~JR難波駅、南海電鉄新今宮駅駅間を建設。JR西日本と南海が第三種鉄道事業者として列車を運行し、線路使用料を関西高速鉄道に支払います。

 国鉄時代の構想が 具体化した背景は、①訪日外国人観光客の増加とアジア主要都市とのグローバル競争激化、②「大阪最後の一等地」と呼ばれる梅田貨物駅跡地「うめきた」再開発です。

 なにわ筋線が新大阪と接続すれば、JRだけでなく南海も新大阪まで乗り入れ、大阪~関空が約45分で結ばれ、15分の時間短縮となります。コロナ禍で航空需要が激減し、「はるか」と「ラピート」が大減便される中、動き出したなにわ筋線に対し、どう考えるか、記事を読んだうえで、意見交換しました。

 生徒の意見は、「コロナ禍の中、開業時におさまってなかったら赤字になるのでは」「これ以上新しい路線は要るのか」「バス・マイカーで充分」という懐疑的な意見の一方、「所要時間が15分短縮されるのは画期的なので賛成」とか、「貨物とつなげてはどうか」という提案が多かったです。かなりの大事業です。どうなるか、注視する必要があります。

 次回のゼミは11/11に開催します。

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