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鉄道研究部 「探究ゼミ」梅田

2022/06/23

鉄道研究

探究ゼミ「日本の交通網」第4回を昼休みに開催し、部員と有志の10名が会議室に集まりました。

今日のテーマは「阪急大阪梅田駅」です。新聞記事を紹介しました。

阪急梅田(当時)駅に隣接して1969年に開業した阪急三番街は「川が流れる街」がキャッチフレーズとして、地下2階のショッピングモールを、長さ約90m、幅2.8mの人工の川が流れ、途中に噴水があったり、小さな段差を滝のように落ちて、地中に吸い込まれていく構造にしました。

計画は8年前にさかのぼり、当時、阪急梅田駅は阪急百貨店の東側に隣接していましたが、利用客急増で改造を迫られたものの増設する土地がなく、目を付けたのが、国鉄(現JR)の高架線北側です。これなら阪急の線路に沿ってバックさせるだけで、新たな用地買収はそう必要なく、あふれんばかりの乗降客が利用するから、周辺を商業地域として再開発してはどうかと考えました。大阪駅の北側はまだバラックが雑然と立ち並んで戦後の雰囲気を残し、南側に比べて地価は格段に安かったのです。

こうした一石二鳥の発想は、阪急グループの総帥だった小林一三のDNAかもしれません。小林は阪急電鉄の前身の箕面有馬電気軌道を創設するにあたって、あらかじめ沿線の土地を買い占め、宅地分譲して経営を安定させるとともに電車の乗客も増やしました。

「川が流れる街」は新しい駅の地下へと人を誘う仕掛けで、駅が遠くなったことを感じさせないため、国鉄のガード下に動く歩道を設けました。弱点や不便は斬新なアイデアで補う〝阪急マジック〟です。

阪急三番街の全面改修をはじめ、大阪新阪急ホテル、阪急ターミナルビルの建て替えが発表されました。隣接するJR大阪駅を中心に梅田地区を回遊する空中デッキを整備する構想といいます。

この記事を紹介し、意見発表したあとで感想を書きました。

次回は、6月30日に開催します。多くの方の参加をお待ちしています。

7月30日に「クラブ公開」を予定しています。参加希望者はお申し込みください。

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