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鉄道研究部 探究ゼミ「無料・値下げ」

2022/06/16

鉄道研究

探究ゼミ「日本の交通網」、今日は第3回を開催し、部員と有志の7名が会議室に集まりました。

今日のテーマは「運賃の無料・値下げ」です。ニュースと新聞記事を紹介しました。

札幌市の市電が乗り放題になる「路面電車無料デー」が611日から始まりました。コロナ禍で利用者離れが進んだ公共交通の需要喚起のため札幌市が約17億円の予算で立ち上げた支援事業の一環として行われました。7月以降も、月に4~5日程度、行われる予定です。

一般的には、これから鉄道運賃改定が続きそうです。東急は、23年春に運賃値上げを行うと発表しました。コスト削減には限度があるため、ほぼ全ての大手私鉄で運輸事業が赤字化しました。

そんな中、運賃値下げを北総鉄道が行います。初乗り運賃を210円から190円、また中距離帯を中心に最大100円、全体で15.4%値下げする運賃改定を22101日に実施します。子育て世代への配慮や若い世代の入居促進につながるよう、家計への負担の大きい通学定期運賃を大幅に値下げし、京成高砂~印西牧の原間の6カ月通学定期は、8950円から26950円へ54000円も値下げします。また線内移動を促進し、沿線活性化のため1014キロの中距離帯を重点的に値下げするなど、全体を均等に下げるのではなく、ポストコロナの沿線のあり方を見据えたメリハリの利いた運賃改定となりました。

もうひとつ、小田急が、小児(小学生)のICカード利用時運賃を線内一律50円とすることを発表しました。新宿から小田原までの普通運賃(IC運賃)は891円、小児運賃は445円が50円になるので9割近い割引となります。運輸収入全体に占める小児運賃の割合は微々たるもので、大幅値下げしても経営への影響は少ないです。今後、人口減が本格化する中、子育て世代の流入と定住は持続的な経営に必要不可欠なので、顧客の奪い合い激化の中、大胆な運賃値下げにより小田急沿線は子育てしやすいというイメージが広げようという戦略です。

この記事を紹介し、意見発表したあとで感想を書きました。

感想は「利益を上げるため逆の発想をして実践する力がすごい」「値下げをして客を呼び込もうという発想はすごく面白い」「失敗したら一層赤字になるから、さすがの判断だ」「新しいことをしなければ意味がない」「何かしらのアクションが大切」「アイデア次第でいろいろ変わるものだ」「交通機関が安くなると周りの店や町が潤う」とありました。

次回は、6月23日に開催します。多くの方の参加をお待ちしています。

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