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茶道部 こんなにキュートなどろどろどろ〜

2022/10/29

茶道

いつも美味しいお菓子でお世話になっている香葉園さんを講師にお迎えして、今年も和菓子ワークショップを開催しました。

移りゆく季節を形と味に閉じ込める和菓子に、変わりゆく時代の風を乗せたような香葉園さんのお菓子。ハロウィン直前に合わせたお菓子と秋本番のお菓子を2品、教えていただきました。

まずは牛皮を混ぜて伸びやくすした乳白色の生地で餡を包んだ、オバケちゃんです。

かわいいオバケちゃんたちの眼は何で出来ているか、わかりますか?

Open sesame! そう、ゴマです。

右側の秋本番の和菓子は、野菊です。オバケちゃんに比べて一見、地味ですが、生地に複数の色合いをぼかして重ねて使ったり、花びらを作るときの力の入れ加減で、より立体的な造形になったり、チャレンジ・ポイントが幾つもあります。

実際にお菓子を作ってみると、ただ美味しいとか可愛いだけでなく「これは、どんな風に作ったんだろう」とか「○○をモチーフにした和菓子を作れないかな」と作り手に回った発想をするようになります。こんな風に、茶道の醍醐味は一服のお茶を通して、茶室の示唆する世界を感じたり、同じようにお茶を楽しんできた様々な時代のセンパイたちに思いを馳せたり、お菓子や茶花が運ぶ季節の流れを五感で実感すること。そして茶席を用意した主人の思いを受け止めた客が、コメントや仕草など、いろんな形でその思いを返すことで、もてなす側の主人の点てるお茶が一層美味しくなることかなと思います。

グローバルとか、ダイバーシティとか、多様性とか。そんなキーワードが闊歩している今、茶道は様々なヒントを秘めた、とても新しい総合芸術だと思うのです。

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