学校ブログ

進路の部屋

【先輩はこうした-1-Life Design Building at Hibari ー雲雀で描こう自分の未来ー】

2020/04/09

ライフデザイン

 この春の卒業した62期生の体験記の中から、幾つか紹介していきたいと思います。新入生の皆さんも、在校生の皆さんも、今後どのように学園生活を送り進路の実現につなげるか、どのように人生を送りたいかを想像してみてください。また、ご家庭でも話をして、視野を広げていきましょう。新入生だけではなく、これから、受験の準備を始めようとする人も参考にしてください。 

 次に紹介するのは、オープンキャンパスに参加するなどして自己を分析し、自身の将来像を明確に描いて目標を定め、大学に合格して着実に一歩を進めている卒業生の合格体験記です。休校中で現在は活動が制限されていますが、今のうちに視野を広げ、自己分析をして今後の活動を計画していくことで、今後の学園生活をより充実したものにしていきましょう。


【筑波大学 芸術専門学群】【推薦合格】 (選抜特進 男子)

 僕がこの受験を通して感じたことは、「志望校は自分のやりたいことが学べる志望校を選ぶことが受験期の質を上げる」ということです。こう思う理由を説明するため、まず初めに僕が筑波大学の芸術専門学群を受験するまでの経緯について書きたいと思います。

 僕は幼い頃から絵を描くことが好きだったので、ぼんやりと将来はデザイン関係の仕事に携わりたいと思っていました。しかし高校1年生の頃は周りの人達が阪大や神大を目指す空気のなかで何となく勉強をして、自然と僕も周りと同じような志望校を口にしていました。しかしながら大した思い入れも無い志望校に対して当然勉強に身が入る筈もなく、授業中にノートに落書きをする日々を送ること約1年、成績はどんどん下がり、いよいよ欠点ギリギリのところまできてしまいました。そして高2の夏前に志望校の変更をしようと思い、大学を調べ直してみることにしました。その中で出会ったのが筑波大学芸術専門学群でした。国立大に自分のやりたいことの学部があることを発見した私は早速筑波大のオープンキャンパスに申込み、飛んでいきました。このオープンキャンパスで筑波大学の雰囲気が自分に合っていて、自分のやりたいことができると感じたため、筑波を目指すことに決めました。しかし筑波大芸術前期のセンター得点率は80%以上ないとA判定が出ないため、かなり勉強を頑張らないと到底無理な目標でした。さらにデッサンと平面構成という実技試験も必要だったため、突然やるべきことが増えてどうすればいいかわからない状況に陥りました。

 しかしどうしても筑波の芸専に行きたくなってしまった僕は高2の冬休みから画塾(美術予備校)に通わせてもらうことにし、さらに同時に学習予備校にも通わせてもらうことにしました。この時は前期に照準を合わせて、推薦も一応受ける、みたいなつもりでいたので高校2年〜3年の夏前ぐらいまで(センター対策):(実技)=7:3ぐらいの割合でセンター対策を多めにしていました。勉強はあまり好きではないし、得意でもなかったので大変な日々が続きましたが、週に1,2回の実技対策では自分の好きな絵を描くことができたので対策をしつつ息抜きができるという超効率のいい受験対策ができました。僕は実技対策を息抜き兼受験対策にしていましたが、皆さんはこれを自分の好きな教科などに置き換えてもらったらいいと思います。

 さらに「自分の好きなことを大学でやるための勉強なのだ」と受験勉強そのものへの意味づけが出来たことで自らを奮い立たせることができました。勉強していてもなかなか成績が伸びなかったりすると投げやりになってしまったりすることがあります。でも自分が本当に学びたいことを基準に志望校を選んでいれば、勉強そのものへの意味づけが出来るので挫折しにくくなります。そしてだんだん受験勉強が楽しくなってきます。そして楽しく勉強したおかげか高3ベネッセ駿台マーク模試でA判定が出ました。

 また僕は高3の秋頃になってから筑波の推薦についての対策を始めました。推薦は実技試験と面接のみなのでそれらに絞って対策しました。平日でも毎日4時間半ぐらい画塾で絵を描いていました。また面接の方も学校の昼休み時間を中心に指導していだだきました。今思い返すと本当に充実した対策ができていたと思います。推薦入試の前の日には試験直前に確認する注意事項をまとめて箇条書きにしたメモをつくりました。メモにすることで自分の思考の整理にも役立つと思います。試験当日はもう成り行きに任せるしかないので自分の力がなるべく出せるように、無我夢中でやるしかなかったです。手応えは半分半分ぐらいだと思っていました。どちらにせよ、前期に向けてすぐにでもセンター対策をしなければいけなかったので、結果待ちでそわそわしながらも勉強しました。その後、12月半ばに推薦での合格が決まりました。

 長々と自分を語りましたが、ここで言いたいのは、好きなことのためなら嫌なことも少々我慢できるし、周りに流されず、それぞれの目的意識を持って受験勉強に臨める、ということです。偏差値や大学のランクみたいに社会的には意味がありそうに見える基準も、それだけで志望校を選ぶと後悔すると思います。やりたいことがない人は是非、大学のオープンキャンパスや説明会に出向いて主体的に大学で学べることを調べてみて下さい。大学受験は自分の未来を具体的に考えるとてもいい機会です。是非やりたいことや興味のあることについてじっくり向き合ってみて欲しいと思います。

pagetop