前回に引き続き、令和４年度(現役・６４期生２４４名)の大学入試結果についてお伝えします。

まず、国公立大学合格者数１１１名は卒業生の４５．５％にあたり、本校過去最高でした。

また国公立難関１０大学＋医学部医学科の合格者数３２名も、本校過去最高です。

尚、医学部医学科には京都大学、神戸大学の２名を含みます。

このうち総合型・学校推薦型選抜での合格者数は２３名。

大阪大学の総合型・学校推薦型での合格者数は８名で全国１位でした。

総合型・学校推薦型選抜は大学・学部によって異なりますが、主に「志望理由書」「小論文」「面接」「共通テストの点数」で決まります。この中の「志望理由書」は、高校生活で頑張ったこと、社会問題に対する意識、大学で何を学び、将来何をやりたいかを結びつけ掘り下げて書かなければならず、大変な時間と手間がかかります。

一般入試に向けた勉強をしながら、これらの準備をするのは本当に苦しかったと思いますが、受験した皆さんは非常によく頑張りました。また、担任、進路部担当教員はもちろん、学年や担当の枠を越えた校内の多くの教員による丁寧な指導が合格につながったものと思われます。

このように数字にすると、合格と不合格に単純に振り分けられてしまいますが、実際の生徒の受験結果は数値化できるものでは決してありません。

卒業生一人ひとりが受験という大きなチャレンジに果敢に立ち向かい、十人十色の成長を見せてくれました。私たちはその一つ一つの物語を見つめてきました。それは数字には表れないものばかりです。

一番行きたかった大学に合格した生徒も、そうではない生徒も、覚悟を決めてもう１年頑張ることにした生徒も……。

どのような春を迎えた生徒であっても、朗らかに自分らしく、どんな時も前を向いて進んで行く「礎」を、この雲雀で培えたのではないか。

だから大丈夫。そう思いつつ、「元気かな？」「大丈夫かな？」と、つい心配してしまう、少しだけ淋しい春です。