学校ブログ

進路の部屋

常に足りない時間の中で~受験体験記③~

2023/07/18

大学入試

夏休みを前に、担任の先生との個人懇談が行われています。

高3生は受験に向けて特に大事な懇談ですね。

学校推薦型選抜や総合型選抜を受験する予定の人は、夏休みが終わると提出書類の準備に取り掛かることになります。

夏休みは学力をつけることを最優先にしつつ、書類の準備も少し考えていきましょう。


今日紹介する体験記は、総合型選抜で大阪大学文学部に合格した先輩です。総合型入試を受験する人にとって、9月以降は「常に時間が足りない」状況が続きます。準備に膨大な時間を要するのに、合格する保証はありません。それでも諦めず、合格を掴みました。最後まで頑張れたのはなぜだったのでしょう。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

進学先;大阪大学文学部人文学科  一貫探究コース

 私は、総合型選抜で大阪大学の文学部人文学科を受験しました。この入試では、数値で測る学力以外に、高校での活動や学びに対する意欲が評価の対象になります。そのため、学力の面で厳しいと感じたとしても、十分に合格する可能性があると思います。私自身、模試の判定は最後までEでした。判定が悪くとも、志望する大学で学びたいという強い意志があるならば諦めないでください。入試には様々な制度があります。自分の強みを生かすことのできる制度を見つけて、果敢に挑戦していってください。

 一般入試に向けた勉強だけでなく、志望理由書の作成、面接・小論文対策にも多くの時間を割く必要があり、時間は常に足りていませんでした。加えて、アピールポイントの不足から、英検準1級を取得することになり、思ったように受験勉強が進められませんでした。結局、英検を取得したのは8月末となり、共通テストの点数も目標点には及ばず…となって、ぎりぎりのスケジュールと成績で受験することになってしまいました。高2のうちに苦手科目を克服し、早いうちに目標を決めて受験勉強をはじめておくことをお勧めします。余裕があれば、英検を取得しておくといいです。受験で役立ちます。

 総合型選抜は私にとって本命の入試である一方で、面接や小論文が評価されるかどうかは教授次第であるため、この入試にかけ過ぎるのもよくないと言われていました。落ちても仕方ないものだと理解しつつ多くの時間を対策や準備に費やしていくことは、本当に不安でした。それでも挫けずに頑張り続けられたのは、先生方や友達たちの支えがあったおかげです。私は、塾に通わなかった代わりに学校に入り浸り、毎日のように質問に行き、添削をしてもらっていました。また、一生懸命に勉強する友達の姿や教室で一緒に笑い合って過ごす時間が、励みとなっていました。困ったときや辛いときには周囲に相談することも大切です。最後まで夢を追い続けて、充実した受験生活をおくってください!

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

今まで多くの時間を共にしてきた仲間の存在は、大きいですね。何気ない会話で笑い合ったり、頑張る姿を隣で見たり、そんな日常のひとコマが励みになるのです。

夏休みは暑くて外に出るのも大変ですが、学校の講習に出ることで生活のリズムが整います。そして、辛い時には支え合って諦めずに前に進みましょう。

pagetop