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言葉のちから~66受験体験記①~

2024/03/30

大学入試

66期生が卒業して1ヶ月が経とうとしています。

例年通り、「受験体験記」の執筆をお願いしたところ、30人以上が提出してくれました。新年度が始まったら、「でんしんろ」に順次掲載していきます。また、ブログでも一部ご紹介していきますので、在校生のみなさんは楽しみにしていてください。

今日はその中から、大阪大学に合格した先輩の体験記をご紹介します。

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進学先; 大阪大学 経済学部 経済・経営学科 (前期) 

文理探究コース

今まで幾度となく思い描いてきた合格発表の瞬間が実際に訪れたとき、実感が湧かず、喜びを通り越して不思議な感覚に陥りました。夢なのではと何度も疑いました。計18冊にのぼる過去問ノートを見て、頑張ってきてよかったと心から思いました。

私は高三の春の時点では総合型選抜で大阪大学経済学部を受けようと考えていました。しかし、面接は得意ではなく、すばらしい経歴もなかったので、夏前にだんだん自信がなくなってきました。そこで、先生に相談して、しっかりメリットとデメリットを考え、一般選抜で頑張ることを決めました。ちゃんと検討して決めることができたので気持ちを切り替えて勉強に励むことができました。そこからは過去問を解くことに集中し、いろいろな結果に一喜一憂しながら、多くの人に支えられて最後まで頑張りました。

最後まで頑張り続けることはとても大変ですが、いろいろな工夫で乗り越えることができます。とりわけ、モチベーションを保つためには言葉のちからが大切だと感じました。言葉は自分の気持ちを左右します。発言すると、不思議とその言葉のとおりの気分になってきます。そのため、私は、「勉強しなければいけない」と言って机に向かうのではなく、「よし勉強をしよう」と言うように心がけていました。とても小さなことですが、勉強中の気分や集中力の持続時間が変わります。モチベーションを保つのが難しいと感じた時はこれを実践してみてください。

最後に、今まで支えてくださった先生方ありがとうございました。勉強する時は独りですが、先生方のサポートのおかげで、孤独に感じることはほとんどなかったです。後輩の皆さん、受験は辛いこともたくさんありますが、頑張った分だけ最後の喜びも倍増します。高校生活も楽しみつつ、悔いの残らないように頑張ってください。

卒業式の前に合格を手にしていた生徒も多くいましたが、ほとんどの国公立大学の発表は卒業式の後でした。

発表までの日々を不安な気持ちで過ごし、最高の笑顔で報告してくれた人。中・後期試験に向けて勉強を続け、あきらめずに挑戦してサクラを咲かせた人もいました。

そして、来年の受験に向けて走り始めた人もいます。

それぞれの生徒に、それぞれの物語があり、その一人ひとりに思いを馳せると、単純に「よかった」とは言えない複雑な気持ちにもなりますが、私たちはすべての卒業生たちの新しい日々を、ここ雲雀丘からずっと見守り応援しています。

「みんなそれぞれの道で、必ず花を咲かせる」

「言葉のちから」を信じて、そう結びます。

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