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繰り返し解く~受験体験記⑤

2024/05/29

大学入試

「でんしんろ」には、66期生の受験体験記を5回に分けて掲載してきました。本日アップする京都大学の3名分で今年度の受験体験記はすべてになります。

今春の京都大学の受験結果は以下の通りです。

【現役生】

特色型入試には5名出願し、残念ながら合格者はいませんでした。

前期試験は8名出願し、4名合格。合格者の内訳は、農学部(食料環境経)、工学部(工業化、地球工、情報)です。

【既卒生】

昨年3月に卒業した65期生が、2名合格(薬学部、工学部)しました。

改めて、おめでとうございます。

今日は66期生の受験体験記の中から、1編ご紹介します。

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進学先;京都大学 工学部 工業化学科(令和6年度から理工化学科に名称変更)

一貫探究コース

○志望校決定について

元々京大理学部を志望していました。しかし化学を専門的に学ぶなら理学部よりも理工化学科の方が良いという化学の先生のアドバイスに心が動きました。また合格最低点を比較すると、理学部よりも理工化学科の方が低く、少しでも京大に入れる確率を高めたいという思いから、高3の秋頃、志望学部を工学部に変更しました。

○勉強法

特に難関大を志望している人は、問題集と併用しながらでいいので、早い段階から過去問に取り組んでおくことをお勧めします。出題傾向は大学ごとに違っていますし、過去問で出たテーマが再び出るということもよくあります。当たり前のことですが、本番では京大の問題を解けないと意味がないので、僕自身も秋以降は勉強時間の大部分を過去問演習に割いていました。一番の苦手科目は数学で、たくさん問題を解いてもなかなか実力の伸びを実感できず、不安でした。しかし繰り返し過去問を解いていくうち、2月頃になってようやく自信がもてるレベルにまで自分の力を上げていくことができました。数学に関しては、「勉強しているのに成長している実感をあまり持てない」という人が多いと思います。それでも粘り強く、問題集や過去問に取り組んでほしいです。理系科目に関しては、解答ができたらすぐに答えをを見るという人が多いのではないでしょうか。そうではなく、解答の後で見直しや検算をして、ある程度解答への自信を持ってから正解を見るのがいいと思います。本番では、特に理科では、答えが違うと点が出ないことも多いので、値を合わせきることを直前期には意識して勉強してほしいと思います。

本番は、模試とは比べものにならないぐらい緊張しました。数学と理科では、難しい大問から解き始めてしまい、なかなか解答欄が埋まらず、焦りばかりが積み重なって不合格の文字が何度も頭をよぎりました。けれど、そこからなんとか立て直せたのは、やれることはやってきたという自分への自信があったからです。これから受験する皆さんには、後悔のないよう、やるべきことを着実に進めていってほしいと思います。

中高6年間を通じて、たくさんの先生方に助けられてここまで来ることができました。皆さんが雲雀丘の環境を十二分に活用して、希望通りの進路に進まれることを願っています。

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優秀で、合格間違いなしと思われていた人でも、本人の中では常に不安や葛藤との戦いだったのだなあと、この体験記を読んで思いました。繰り返し問題を解いていくうちに、やっと自信が持てるようになっていく…みんなそうなんですよね。


すべての体験記は「でんしんろ」で読むことができます。今のあなたの背中を押してくれる言葉が必ずあるはずです。


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