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言語聴覚士をめざして~受験体験記⑥

2024/07/25

大学入試

みなさんは「言語聴覚士」をご存じですか?

「言語聴覚士」とは、病気や交通事故、発達上の問題などで、ことばによるコミュニケーションに問題がある方に専門的サービスを提供し、自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です。また、摂食・嚥下の問題にも専門的に対応します。

言語聴覚士になるには、国家試験に合格しなければなりませんが、実はこの「言語聴覚士」の勉強ができる国公立大学は1つしかないのです。

この仕事に就くことを幼いころに志し、ただ1つの国公立大学に狙いを定めて対策、見事合格した先輩の体験記を紹介します。大学進学には様々な目的があり、必ずしも職業を見据えて進路を選ばなければいけないわけではありませんが、「目標」が決まっている人は強いと改めて思える文章です。

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進学先;県立広島大学 保健福祉学部保健福祉学科コミュニケーション障害学コース

学校推薦型選抜 一貫探究コース

私は小さいころからなりたかった職業の勉強ができる国公立大学を志望校に設定し、一回でも多く志望校に入る機会を得るために推薦入試、一般入試のどちらも受ける準備をしました。

共通テストなどに向けた勉強はもちろん、推薦入試では小論文、面接が課せられる大学だったので、その練習もしていました。具体的には、小論文は夏休み期間中に塾で小論文対策の講座を受講し、5回程度様々な形式の問題を解き、添削してもらうこと、面接はオープンキャンパスで実際に面接を受けた在校生の方を探し、そのお話を聞いたり、過去の質問内容を調べたりすることです。

学校で対策を始めたのは出願作業が終わってからです。面接、小論文のどちらも学校で対策するために担当の先生を決めてもらえますし、不安だったら何回でも練習しようと声をかけてもらえました。面接、小論文共に学力試験と同じで大学ごとに傾向があるので、分析してその分野に関する本を読んだり、新聞記事を読んだりすると知識量が増えてより答えやすくなると思います。

また福祉分野を目指している人は家庭科、保健の教科書も読んでおくといいと思います。実際に試験を受けている間は、小論文は筋道を立てて問題用紙などに書いてから始めること、時々話がずれていってないか確認することを意識していました。

面接に関しては、まずは面接官が話しているときは面接官の目を見て話を聞くこと、わからないときは「わかりません」、考えるのにしばらく時間が必要な時は「少し考えてもいいですか」、もう一度質問を繰り返してほしい時は「もう一度お願いします」と言って、焦ってずれている返答をしないように心がけていました。

緊張はほとんどの人がすると思うので、緊張をなくすことよりも緊張した状態でもできる限り頭が働くように、普段の模試など緊張する状況で冷静に考えるトレーニングをしたらいいと思います。自分を信じて頑張ってください。

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雲雀丘の電子進路掲示板「でんしんろ」には、先輩たちの「受験体験記」を3年分掲載しています。みなさんの背中を押してくれる言葉が、きっと見つかるはず。ぜひ読んでみてくださいね。

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