進路の部屋
新しい世界に触れて~「職業人レクチャー」感想から~
2024/10/11
先週土曜日、高校1年生を対象に行った「職業人レクチャー」。
3名の方に御講演いただき、生徒たちは講師の方々の生き方や考え方に触れ、自分たちの日常の枠組みでは知りえないものに出会うことができました。
講演後の生徒の感想からも、新しい世界を垣間見て大きく心を動かされたことがうかがえました。
今日はその一部を紹介します。
①弁理士法人 IPR コンサルタントN様の講演の感想
・いつもあたりまえに私たちの生活を助ける様々なものが、知的財産であるのだと改めて思いました。私たちの創作物も知的財産の卵だという表現は、知的財産というものをより身近に感じさせてもらえました。創作物は世界中で関わりあって生まれていて、その権利を保障するためには多様な知識が必要であることがわかりました。知的財産の一つ一つが努力の結晶であり、それを守る弁理士という仕事の大切さを知ることができました。
・私は15歳という歳で、50年弱働く仕事の大枠(文理選択)を決めるというのがすごくプレッシャーであり、苦しくもありました。もう文理は決めましたが、Nさんのお話の中で、理系の理科系に進んだとしても、一見すごく文系にみえる弁理士の仕事にも、大学で習ったことが使えることがあるというのを知って、もし自分がした選択と違うものになりたいと思っても、そこで培った知識が無駄になるのではなく、それを活用することもできるのだと分かってすごく気持ちが軽くなりました。また、ばりばりの理系に進んだのに弁理士に進む道を決めたNさんをとても尊敬しました。
② 企業の研究職 K様の講演の感想
・研究といえば、大学というイメージがありましたが、本日のお話しを聞き、企業の研究は関わる人が多かったり、オペレーターさんがいるなどというまた違った魅力があると感じました。また、企業にもデジタルトランスフォーメーションが浸透してきているということを知ることができました。最終ゴールは大学に合格すること、就職することなどではないということを意識し、いろいろな将来を今のうちから思い描いていきたいです。
・企業で働くとはどういった様子なのかをお話しいただき、特に研究における大学と企業との違いについては全然知らなかったのでとても納得しました。Kさんは、自分の会社の建物の外観や服装、ルールなどに面白おかしく不満を教えてくださいましたが、その中でもやはり自分の仕事が好きで、楽しんでやっているというのを感じ、やりがいや楽しさのある仕事を見つけるのが大切だなと思いました。
③ 社会福祉士 T様の講演の感想
・さまざまな人に対して、幅広い場所で直接的に関わって助けることができる、素敵な職業だと感じました。ボランティアの流れを聞いて、支援される側の人のことも、支援する側の人のことも大切にされていると思い、自分は進路を考えるきっかけとして、ボランティアに携わってみたいと思いました。
・私はTさんの進路の決め方がとても印象に残っています。福祉の仕事という本から、その著者などがいる大学に進んだとおっしゃっていて、私も大学に行くまでにその仕事についての本を読むなどして、今のぼんやりとした将来の目標を具体的にしていきたいです。福祉のしごとは、介護のイメージが強く、教育やごみ屋敷などの地域問題、そしてボランティアにもかかわる仕事だということを聞いて、印象が変わりました。相手の気持ちを考えて、話し合ってみんなで考えて行動する、という心得は、福祉の仕事にかかわらなくても、私も大切にしたいです。
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どの感想も実感がこもったものばかりで、すべてを掲載したいと思うほどでした。
外(社会)に目を向け、かつ、内(自分)を見つめ、先(将来)を考えるきっかけになったのではないでしょうか。「めいっぱい学ぼう!」という姿勢で取り組んだ高1のみなさん、勇気を出してさらに一歩踏み出してみてくださいね。
そして、生徒たちのために貴重なお話をしてくださいました、N様、K様、T様に改めまして御礼申し上げます。
ありがとうございました。