卒業生~母校は母港になる
No.48(58期)「やってみなはれ」の言葉を胸に
2022/10/19
中学校から高校までの6年間,雲雀では大変お世話になりました。卒業後は,神戸大学法学部そして大学院法学研究科へと進学し,国際経済法について研究しています。このように貴重な寄稿の機会をいただきましたので,卒業後の歩みについて簡単にではありますが,この記事を読んでくださっている皆様と共有させていただきたいと思います。
雲雀の卒業生として今も大切にしている言葉は,「やってみなはれ」です。来春からの就職が決まり,世間一般よりもやや長い学生生活を振り返ってみると,この言葉が常に私の背中を押し,支えてくれたと感じています。
私は,幼い頃から世界を舞台に活躍したいと考えており,大学・院では自身の専門性や国際性に重点をおいて努力してきました。最初は小さな講義室で授業を受けていたはずが,いつの間にかキャンパスを飛び出して海外にフィールドワークや研究発表に行ったり,留学したりと比較的機会に恵まれた学生生活だったのではと思います。
こうした機会は必ずしも全てを自力で獲得したわけではなく,周囲からの助けによることが大きかったのです。「やってみなはれ」の精神のもと,何か機会があると,未知のものであっても思い切って手を挙げてきたが故に,周囲がその積極性を認めてくれていたのでした。さらには,一度決めたら最後まで諦めない姿勢を評価し,「あなたならやり遂げてくれるだろうから」と貴重な経験の場を与えてくださる方もいらっしゃいました。これはまさに雲雀の6年間で培った粘り強さのおかげです。
留学から帰国し,就職よりも進学を希望する一方で将来への不安に苛まれましたが,この時にも「やってみなはれ」の言葉に背中を押してもらい,進学を決意しました。結果として,研究に没頭し専門性を磨くことはもちろん,将来の方向性について揺るがない軸を一本通すことができるようになったと感じています。
雲雀での経験がいかにその後の私を後押ししてくれたのか言い表しようもありません。雲雀は,高志をかかげ自分を律して不断に努力する人に対して惜しみなくサポートをしてくれるという寛容さと熱意に溢れています。これは,卒業後においても随所で精神的支えとなりました。在学中,卒業後を問わずお世話になった先生がたには感謝の言葉もありません。
来年からは社会人として,「やってみなはれ」の精神で学園歌の示すとおり世界に羽ばたいていきたいと思っています。
長文となりましたがお読みいただきありがとうございました。
西本都加(2016年卒、58期)
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