卒業生~母校は母港になる
No.124(52期)学びの点と点がつながる未来へ
2026/07/02
こんにちは。52期生の塚本 亨と申します。私は高校から雲雀丘学園に進学し、現在はIT企業にて、企業向けのWebサービス開発やお客様の利用定着支援、そして今まさにトレンドである生成AIのサービスへの利活用を検討するチームでエンジニアとして働いています。
先日、卒業以来17年ぶりに母校を訪問する機会がありました。当時学年主任だった中井校長先生や、担任だった道北副校長先生とお会いし、近況をご報告する中で「ぜひブログに記事を書いてほしい」と温かいお言葉をいただきました。
さらに道北先生には、私が在学中にはまだ建設途中だった新校舎を案内していただきました。すっかり新しくなった校舎に驚きつつも、一歩足を踏み入れると当時の懐かしい思い出が鮮明によみがえり、何年経っても変わらずに温かく迎えてくださる先生方の存在に、改めて深く感謝の気持ちが込み上げました。
振り返ると、私の雲雀丘学園での3年間は、現在のキャリアの「土台」を築いてくれた時間でした。
私は小学生の頃から「将来はゲームを作りたい」という夢をやんわりと抱いており、進学先も情報系の学部を目指すと決めていました。しかし、高校1年生の文理選択の時、当時担任だった葛西先生から「ホンマにええんやな……?」と心配されたことを今でもよく覚えています。というのも、私は理系を志望していながら、数学がどちらかと言えば苦手で、一番の得意科目は「英語」だったからです。
それでも、理系選択後は道北先生が担任となり、私の「やりたい」という気持ちを尊重して数学の学習を親身にサポートしてくださいました。あの時の先生の粘り強い助力があったからこそ、私は苦手意識を乗り越え、自分の行きたい道を切り拓くことができました。
高校卒業後は、立命館大学情報理工学部へと進学、続けて同大学の大学院で修士号を取得しました。大学での学びを深めていく中で、私の興味は「ゲームを作る」という当初の夢から、さらに広い世界へと向いていきました。IT技術の本質に触れ、その難しさと奥深さを知るにつれ、「ITの技術を使って、もっと広く社会や誰かの困りごとを直接解決したい」という思いが強く芽生えていったのです。
その思いを胸に現在のIT企業へ就職し、現在はWebサービスの開発や最先端の生成AIの活用など、変化の激しい刺激的な分野で、毎日ワクワクしながら挑戦を続けています。
そしてもう一つ、学生時代に得意だった「英語」が、思いがけない形で私の背中を押してくれました。
ITの仕事は一見すると技術一辺倒に見えますが、日頃から「英語が得意であること」を周囲や上長にアピールしていた結果、社内の海外業務研修という大きなチャンスを掴むことができ、タイで1年間、現地のメンバーとともに働く経験を得られました。高校時代に培った英語の基礎力と、一歩踏み出す主体性があったからこそ、海外という未知の環境にも恐れずに飛び込むことができました。「理系だから」と枠にはまらずに勉強していた過去の自分が、未来の自分を助けてくれた瞬間でした。
こうした経験を経て、在校生の皆さんにどうしても伝えたいメッセージが二つあります。
一つ目は、「苦手なことや軌道修正があっても、やりたい思いがあれば形を変えて必ず叶う」ということです。数学が苦手でも理系に進めましたし、大学での学びを経て目的をより大きなものへとシフトさせ、今はITの世界の最前線で楽しく働いています。やりたいことがあれば、ぜひ諦めずに手を伸ばし続けてください。
二つ目は、「今学んでいることは、いつか必ず点と点がつながる」ということです。私にとっての英語がそうであったように、一見将来の目標とは無関係に思える知識が、数年後、数十年後にあなたを救う最大の武器になります。ぜひ、好き嫌いをせず、たくさんの知識を蓄えてください。
長くなりましたが、皆さんがこの雲雀丘学園という恵まれた環境でたくさんの知識を蓄え、恐れずに未来へ漕ぎ出していかれることを、心から応援しています。
塚本亨(2010年卒業、52期)
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