校長通信
受験生のみなさんへ 第106号
2020/01/20
受験生のみなさんお疲れ様でした。中学受験のみなさん、センター試験のみなさん、長い2日間でしたね。よくがんばりました。中学受験のみなさんは、「まだこれから試験」という方もあることでしょう。
本校では、1月20日がA日程、21日がB日程の合格発表です。合格者で入学意思のある方には合格通知書類を必ず受け取っていただくことにしております。合格通知を手にされた方、おめでとうございます。ご家族とともにこの感動をしっかりかみしめてください。
できれば全員に合格通知をお届けしたかったのですが、最終的には当初の方針に従って選考させていただきました。何度も受験いただいたにも関わらず、ご希望に沿うことができなかった方には誠に申し訳なく思っています。
ある先生からの受け売りでもありますが、第一志望校に合格できなかったあなたへのメッセージです。
これからの人生においては、今回の中学入試だけではなく、高校、大学、就職、その他の資格などさまざまな入試や選抜試験が行われることになります。そして、どのような試験においても合格者がいる一方で、不合格者が出ることは避けられません。そのため、学校の選択にあたっては、必ずしも全員が希望通りになるとは限らず、第一志望とは異なる学校やコースに進むというケースも出てきます。
今まで遊びたい気持ちを抑え、一生懸命受験勉強を頑張ってきたあなたは、今はどうしようもなく悔しい気持ちでいっぱいだと思います。自分のことよりも期待してくれていた家族やまわりの人のことを気にしているかもしれません。今は難しいかもしれませんが、気持ちが落ち着いたら思い出してほしいのは「中学受験が最終の目的ではない」「あなたが選んだ学校に自信を持って入学して下さい」ということです。
また、複数の学校に合格してどちらに入学するかを悩んでいる人も多いと聞きます。決め手は、今までのあなたを振り返ってみて、「楽しい学校生活」が送れ、自分に合う学校かどうかだと思います。ランキングや偏差値は入試の難易度を示すものであって、その学校の価値を示すものではありません。あなたの成長と幸せを願っている家族のご意見も聞いて、最後はあなた自身が決めて下さい。
いずれにせよ、中学入試で人生が決まってしまうということなどありえません。社会に出ると日々試験の連続であり、うまくいくこともあれば、思い通りにならないこともたくさんあります。マラソンにたとえればレースはまだ始まったばかりです。これから自分のしっかりとした目標を見つけ、道を切り拓いていってほしいと思います。