校長通信
自宅学習期間 第6号
2020/04/10
【左:マスクその後】入学式で新入生にお渡しした手作りマスクのことが、新聞やテレビで取り上げられ、反響があり多くの方から連絡をいただきました。学校再開ならば生徒たちにもマスクづくりを経験してもらおうと思っていましたが、かなわずでした。それならば、在校生分も先生たちで縫ってしまおうと被服室で作業が始まりました。
【右】見えにくいですが桜吹雪です。いつもなら、この時期には新学期の登校、体育館へ向かう生徒の姿がありました。
登校日を急遽取りやめた学年は、教科書・教材を送ることにしました。選択科目や新たな追加教材など個人別の箱詰め作業が行われています。新事務長から伝えていただいた要望にも、配送業者の方が迅速に対応していただきました。生徒に少しでも早く確実に届くようにと、混み合っているところをご配慮いただきました。皆さんのおかげです。ありがたいことです。
本校では全学年には学校から端末を渡しておりませんので、生徒個人のICT環境には差があります。先日、家庭の動画受信状況調査をさせていただき、パソコンの利用状況、動画の受信環境などがご家庭により異なっていることを把握しました。また、動画配信による授業の実施などのご要望があることもわかりました。クラッシーを利用したものを中心としますが、不安定な状況も出ており、連絡にはホームページも見るようにしてください。
すでに各学年が工夫をして進めていますが、生徒支援の全体像を上図にまとめました。「C×D×P作戦」として、健康生活支援〔CARE〕と学習支援〔DIGITAL・ICT活用〕と学習支援〔PAPER・紙活用〕を掲げて行います。まずは健康、STAY HOME!基本的生活習慣を大切に。カウンセラーの電話相談も行います。DIGITAL・ICT活用にも動画配信などいくつかの形態があります。PAPER・紙活用として旧来の紙媒体での課題提出も指示いたします。1年間iPadを使用した中2は、体調報告や小テストや課題の提出を行い、担任の先生とのやりとりも行っていきます。
学校に登校できないことは、とてもつらく不安も大きいと思います。一方、生徒の皆さんが「自立型人間」として成長するチャンスでもあります。社会全体もそうですが、何かをしてもらうことを期待するばかりでなく、制約はありますが、その中で自らが考え行動する機会にしてほしいと思います。