校長通信
世界の校長先生 第48号
2020/08/17
協定校であるドイツヘルバルト校のティルマン校長が退任されました。教師生活40年、ヘルバルト校の校長を20年務めました。一昨年訪問した時に、初めてお目にかかり、人間的にも素晴らしい方ですぐに打ち解けました。ドイツの教育事情や教員採用・育成など学校経営のお話も伺うことができ、大変勉強になりました。もっといろいろ教えてほしかった、もっと早く出会っていれば、と思います。コロナの影響で惜別・感謝の式は行われなかったそうです。後任は女性のネーゼン副校長が校長に就任されました。改めて海外では新学期なんだと、9月入学を意識します。
日本だけでなく世界中の学校、校長先生がご苦労されているのだろうと想像します。海外日本人学校でも先生の離着任など困難を極めているとも聞きました。
アメリカといえば大統領のニュースばかりですが、感染対策に配慮しながらの新学期を前にするアラバマ州の高校の校長先生の動画を見ました。CNNやABCでも取り上げられました。写真はABCNEWSのものです。チルダーズバーグ高校のクエンティン・リー校長です。HCハマーのヒット曲『U Can't Touch This』のヒップホップ替え歌に合わせ、校内のさまざまな場面を自ら演じています。タイトルは『Can't Touch This Covid Parody』です。
曲に合わせて「触っちゃダメ」と歌い踊るリー校長は、ハンディ型の体温測定器や消毒スプレーを手に、冷水器で水を飲もうとする生徒を止め、コピー機を使おうとする生徒を思いとどまらせ、生徒と生徒の間の6フィート(約1.8メートル)のソーシャル・ディスタンスを何度も測るなど注意を呼び掛けています。校長は「まだまだ油断がならないコロナ対策だが、緊張が漂う中でもちょっとした笑い,喜びをシェアできる状況を作りたかった」と話されています。「超クールな校長だ!彼のダンスも最高だよ!」などの賞賛のコメントが寄せられています。是非ご覧ください。
日本では年度途中で、これからの第2、3波、年度後半のコロナ対策と教育計画、次年度計画とこれからコロナとどう向き合っていくのか、頭を悩ませる私に大きな勇気をいただきました。sanitizeという単語も覚えました。世界の学校、こどもたち、教職員、校長先生とともに頑張って行きましょう!