校長通信
令和3年度 教育・経営方針① 第10号
2021/04/26
4月28日のPTA総会が書面決議となり、今年度教育・経営方針を講堂でお伝えできませんので、スライドの抜粋資料を配付させていただきます。
校長通信では、今年度教育・経営方針を4回に分けて抜粋して掲載します。学校経営計画は、「1.生徒の育成」と「2.進路の実現」のカリキュラムマネジメント、「3.生徒の確保」「4.学校の運営」のスクールマネジメント、「5.教職員の育成、働き方」のスタッフマネジメントに分類して考えています、第1回目は、「1.生徒の育成のその1」です。
生徒育成の目標は、創立の精神と自立型人間の育成です。チェレンジする心・行動は創立の精神にも大きく関わります。今年度は「高志・自律・努力」の中でも「自律」に注目を向けたいと思います。
生徒育成の4つの柱は、学習プログラム~質の高い授業と行事やクラブ活動などの特別活動、そしてグローバル教育と探究型学習です。それをつなぐのがICTで、ICTを利用することが目的でなく、利活用することで大きな学習効果、成果を出すことができると思います。
学校生活の大半の時間を占めるのは授業で「授業第一」です。このスライドは、始業式でも示しました。5年間の12月の授業アンケート結果です。「力がついたか」「熱意があるか」「規律正しいか」「本人の取り組みは?」の4項目について各授業担当者ごとに質問しています。肯定的意見が年々上がってきています。授業は先生だけの努力でなく、生徒と先生が作り上げるものです。
これは、東京大学の社会心理学研究室と連携したアンケートの一部です。どの項目も上昇していますが、小さなところは誤差の範囲とも言えます。生き生きとした学校生活82%、挑戦すること81%、ほめてもらう、励ましてもらう、いずれも79%、感謝されること87%と高い結果でした。ここにはありませんが、自己肯定感や自己効力感は少し低い傾向にあります。互いを認め合う雰囲気を醸成していきたいです。
本校が重点的に取り組んでいる「探究に対する自信」も上昇しました。意見の発表の自信は40%→48%と上昇しましたが、まだまだ高いとは言えません。ここが課題です。
「探究活動に対する意識」は、楽しさや達成感、先生の熱意も高いです。将来に役に立つと答えた人が67%→76%と増えたことは注目すべきであり、喜ばしいです。
課外活動だけでなく、これまでの授業にも探究的な要素を取りこんでいます。CLILやCrossCurriculumも実施し、授業「探究」や探究プログラム、探究ゼミを行ってきました。これまでの授業に加えて、学習のおもしろさや重要性を意識している生徒が増えていることは素晴らしいことだと思います。
昨年度までのグローバル教育部はグローバル探究部としてスタートしています。これまでのグローバル教育部のプログラムや探究ゼミ、探究プロジェクトなどの「探究」のプログラムを、<生徒たちが主体的に学ぶ場>としてさらに拡充していきます。生徒の皆さんの積極的なチャレンジを期待します。グローバルと探究の活動を積極的に発信していきます。こちらをご覧ください。