校長通信
将棋県大会 第16号
2021/05/10
GW中に第48回兵庫県高等学校将棋選手権大会が県立尼崎稲園高校にて行われました。今年度より兵庫県将棋連盟会長を仰せつかり、年度初めてということで、大会、顧問会議に参加させていただきました。初日が団体戦で20校28チーム88名が参加、2日目の個人戦では28校150名のエントリーがありました。ガイドラインに沿って、体調管理、マスク着用、対局前後の手洗い・消毒、会場でも用品の消毒や換気などのコロナ感染防止対策を行いました。
本校からも団体戦2チーム、個人戦10名が参加しました。大会前に校長室にて意気込みを話してくれていました。詳しい結果は部活ブログで紹介されますが、女子個人で2位となり、全国大会出場権獲得。また、1年生の部員がB級111名中で2位となりました。その他、A級で決勝トーナメント進出(ベスト16)など強豪校相手に頑張っていました。本校生徒に賞状を渡すことができ、よかったです。
大会運営におきましては、役員、引率・顧問の先生方、会場校の先生方、生徒の皆さんに大変お世話になりました。この場をお借りし、御礼を申し上げます。
将棋の大会を初めて見せていただきました。運動部の大会と違い、動なる激しさはありませんが、まさしく静かな一手を競う頭脳戦でした。私は将棋に詳しくないので的外れかもしれませんが、中盤、終盤の攻防では猛烈な競り合いや激しさがあります。また、自ら負けを発する「投了」も趣き深く感じました。他のスポーツと違い、終了は一方の対局者が自ら負けを認めて成立します。調べてみますと、「投了」の作法は、「負けました」「これまでです」などと言って、相手に負けを伝え、頭を軽く下げます。勝者も相手の一礼に応じ、一礼するのが礼儀のようです。この大会でも上位の人ほど礼儀ができていました。勝っても態度に出さない柔道や相撲などの日本の武道とも同じです。礼に始まり礼に終わる作法です。
閉会式講評でもお話しさせていただきましたが、昨年度大会に参加できなかった高校3年生が頑張っていました。全国大会での活躍を期待します。部活動のみならず高校生活最後の一年を充実したものにしてほしいと思います。また、入学したての1年生の活躍も目立ちました。将棋道場などでの経験者だと思われますが、上級生をなぎ倒していました。顧問会議では今年度の大会は実施の方向で打ち合わせました。各校ともに活動の制約などありますが、経験に関係なく切磋琢磨し、しっかりと練習して大会に臨んでほしいと思います。兵庫県の将棋の友好の輪が広がればよいと思います。