校長通信
海外研修旅行説明会 第9号
2022/04/18
4月16日、道しるべ70ホールにて、夏の3つの海外研修旅行説明会を行いました。ボストン、オーストラリア、アイルランドとそれぞれの特長があり、コロナで2年間実施できなかった分、多くの方が参加されました。本校では、高校生には短期・中期・長期の留学制度もあります。関心・希望の人はグローバル探究部の留学アドバイザーに相談してください。
ご挨拶の中で私が伝えたかったことを抜粋いたします。
コロナの対応は不透明、不安もありますが、生徒達をとどめておくよりも実施する方向で考えています。旅行社としっかり打ち合わせ、安全に充実したものにしたいと思います。
校長1年目にアメリカのサンフランシスコやボストンのランキング上位の有名大学視察に行き、アメリカの大学で学ぶ日本人学生、アメリカの大学入試制度、同行した関東の私立高校の先生、研修旅行中の関東の進学校の生徒たちに触れ、グローバル教育推進の重要性を強く感じました。帰国後、進路部や生徒部と同じように専門の教員部署「グローバル教育部」をつくりました。昨年より「グローバル探究部」として、その分掌に旅行取扱の資格を持つ専門の職員を置き、プログラムの内容や費用などの改善に関わっています。留学アドバイザーにも留学や海外大学進学を相談できます。
高校は3つの海外研修旅行を企画しています。単純に「選べるよ」ではなく、国が違えば、気候・風土、歴史、文化が違います。目的も変えています。だから内容が違います。先生方も企画段階から3つともに思い入れがあります。
共通することは、どんな成果を上げるのか?です。「英語力を伸ばす」は、この日数の海外生活体験だけでは無理です。しかし、英語学習に対する考え方を変えることはできます。世界の中に身を置き、自分や自分の人生・将来を見つめることはできます。それで大きく成長した生徒をたくさん見てきました。でも全員ではありません。この成否を決めるのは「生徒・自分の意識」なんです。
多くの学校がこのような海外旅行を企画しています。全員を海外に連れて行く学校もあります。学校説明会では目玉のようになっています。しかしながら、十分な成果になっているのでしょうか?たくさんの学校行われている渡航・旅行がすべて成果になっているならば、日本のグローバル教育はもっと進んでいるはずだと思います。参加を決める前も、参加を決めてからも、旅行に出たあとも、帰ってきてからも意識をしてもらわないと、学校で企画する意味がないと考えています。保護者が負担する費用に見合うだけの成果にならないと思っています。
生徒は「この旅行を自分のプラスにするんだ」「自分の人生に大きく関わるんだ」保護者は「温室から出すんだ」という意識を持って、説明も聞いて判断いただきたいと思います。雲雀丘での研修旅行はみなさんの力で意味のあるものにしてください。それができる生徒達です。そこが他校との違いです。