校長通信
創立記念日③ 第60号
2022/10/03
鳥井信治郎初代理事長の「親孝行な人はどんなことでも立派にできます」「やってみなはれ」
板倉操平初代中高校長の「私立は公立の代用ではない」
のお二人の言葉を、私自身もいつも心に留めています。このようにして、多くの力が合わさって、宗教色のない男女共学の幼小中高の私立学校ができました。
もうひとかた、本学園を応援していただいているのが阪急です。創始者の小林一三氏は「私立学校はもうからないよ。やめときなさい」と言われたそうです。「もうけるためではありません。人助けのためにやるのです」と設立までの事情を説明すると、「しっかりやってください。阪急もできるだけ応援します」とおっしゃったようです。阪急の歴代社長も本学園の理事です。
師範学校の附属にするか、公立にするか、私立にするか、議論はありましたが、新たな教育を行うということで、私立学校の道を選びました。新しい教育を行い、新聞には模範学校と書かれたりもしました。
高校1期生の卒業は男子40名女子24名の64名でした。現在では高校卒業生は1万2283名の伝統ある学園となりました。
ここで創立の精神を見ておきましょう。当時の理事の方の思いがつまっています。親孝行については理事長の言葉を紹介します。
今年も、みなさんが写真で親孝行を表現してくれました。高1のみなさんがダイジェスト動画をつくってくれました。互いの作品を見て高め合ってください。この親孝行の心は、自分の中に大切にしていかないと育っていかないと思います。自分で大切に水をやり、日を当て 親孝行の木 心 を育てて下さい。親と一緒に住んでいない人もあるでしょう。行動を起こすことが難しい人もあるかもしれません。私は「親孝行」とは何だろうと考えること自体が親孝行だと思います。雲雀丘学園の生徒には、なによりも親孝行の気持ちを大きく育てて卒業し、社会全体に広げてほしいと思います。
最後にアフリカのことわざを紹介します。
If you want to go fast , go alone. 速く 行きたいなら、一人で行けばいい
If you want to go far , go together. 遠くへ 行きたいなら、みんなで行くのがいい
後期、年度の後半戦も頑張って行きましょう!聴いてくれてありがとう。以上です。