校長通信
2学期終業式 第82号
2022/12/22
写真は終業式の朝の高3教室の黒板です。
終業式はオンラインで行いました。たくさんの表彰伝達の後、生徒会長、生徒部長からのお話しがありました。その後、校長講話を行いました。以下抜粋と要旨です。
先週、CLIL・CrossCurriculum 特別授業が行われました。中1から高2までの各クラスで日頃と違う授業が行われました。「食」をテーマにさまざまなアプローチで授業がなされ、私自身もとても勉強になりました。一番印象に残ったことは、生徒のみなさんが積極的に学んでいたことです。これまでよりも、ペアやグループの討論がうまくなっていました、プレゼン発表も数段うまくなっています。素晴らしいことだと思います。
授業「食」は、グローバルの視点とローカルの視点がありました。また、実際に自分の食生活を振り帰ったり、食堂メニューを考案したりもできました。マクロの視点とミクロの視点です。同じような見方は、「鳥の目」と「虫の目」ともいわれます。これから、物事を捉えるときには、複数の視点を意識してみてください。
気づいたことを少しお話しします。
1つ目は「答えのない問い」これからの時代は、VUCAブーカの時代と言われます。不安定、不確実、複雑、曖昧の頭文字を取っています。このような時代に今回の食料の問題のような「答えのない問い」にアプローチするにはどうすればいいでしょうか?これから生徒の皆さんは答えのない問いの直面することばかりだと思います。私は、まず、幅広い知識・考え方が必要だと思います。いろいろなことの「ボーダレス化」が進みます。
だから
1.学習する学年、教科・科目、理系や文系に縛られない。
2.学校だけにとどまらない。社会、大学や企業とつながる。
3.今いる場所にとどこおらない。外に向かう。
「縛られない」「留まらない」「滞らない」が大切だと思います。
2つめは「学びを高める」ことです。これまで私たちは、暗記を中心に習得型の学習を中心としてきました。しかし、これからの時代には、習得だけでなく探究の学習が重要になります。大学入試もこのような探究型入試が増えていきます。今回の授業も画面のような授業手法が行われました。ラーニングピラミッドでは、講義型授業の定着率は5%といわれています。だから、先生方は、CLIL・CrossCurriculumなど授業方法論、手法を研究し実践しています。授業は先生と生徒が創りあげるものです。向上心と主体性が合わさったものです。
食に関して私の関心の動画 国連WFPを見ていただきました。 Will For Peace ~おいでやすこがと学ぶ世界の食料問題~ – 国連WFP協会 (jawfp2.org)戦争が食料問題、エネルギーに大きな影響を与えています。この冬に食料や暖房が滞る多くの人たちがいます。
では、クリスマス そして、よいお年を。来年には元気な顔を見せてください。