校長通信
第65回卒業式 第106号
2023/03/02
3月1日にご来賓、保護者の皆様のご臨席を賜り、雲雀丘学園高等学校第65回卒業式を挙行いたしました。卒業証書を授与しました65期生314名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。在学中はさまざまなご協力をいただきましたこと厚く御礼申し上げます。卒業生の皆さん、これからいよいよ新しい生活に向けての第一歩を踏み出すことになります。これからの人生で嬉しい時、苦しい時さまざまな場面で雲雀丘学園のことを思い出し、機会があれば訪れてください。教職員一同お待ちしています。これからいよいよ新しい生活に向けての第一歩を踏み出すことになります。
「迷わず行けよ 行けばわかるさ」
みなさんの未来に幸多きことを祈っております。
以下、式辞「花咲かじいさん」の要旨です。
童話「花咲かじいさん」の働き者で心優しい老夫婦と怠け者で欲張りな隣人の老夫婦は、別々の人ですが、一人の人間の中にも両方の面があります。また、白い小犬は一人の人間に授けられた神様からの贈り物、その人が持っている「よさ」だと考えてみました。
人には優しく、コツコツとまじめに頑張っていれば、自分の「よさ」は成長し幸せをもたらしてくれます。怠けて欲張ると「よさ」は発揮されず、うまくいきません。自分の「よさ」は殺されたり、燃やされたりしても、大切にしていると、様々に形を変えて「よさ」は発揮されます。自分の中に両面の存在を意識し、白い犬をどう成長させるか、ダメにしてしまうのか、踏ん張ることが大事だと思います。
皆さん各人に必ず「いいところ」「よさ」があります。それは人のものを羨んだり、比べたりするものではなく、コツコツと努力を続けていくことで、「よさ」が自尊心や自己肯定感として見えてきます。利他的なマインドで人に親切な行動を取ると、自己肯定感と幸福感が一気に上昇するのは、人間の根本的な欲求を満たすことができるからだと科学的に明らかにされてきています。
皆さん一人ひとりが、社会の一員として生きていることに感謝し、利他の心を持ち、悔いのない幸福あふれる充実した人生を送られることを心より願っています。「枯れ木に花を咲かせましょう」