校長通信
地理なんです 第28号
2023/06/26
先日、卒業生の保護者の方から、「先生は企業から、サントリーから来られたんですよね」と言われました。PTA・外部の方からも年に2、3度あります。民間企業での勤務の経験がなく、学校で社会科とくに地理を担当していました。最近は、生徒の皆さんと授業で関わることがなく、残念な気持ちでいっぱいです。学習参考書『理解しやすい地理B』(文英堂)に関わった流れで、先日出版された『理解しやすい地理総合』にも少し関わりました。
地理はおもしろく、防災や集落、都市計画など実生活においてもいかすことのできる科目なので是非興味を持って学んでいただければと思います。
この夏は高3夏期講習の地理を担当することになりました。共通テストや国立私立の入試問題を解いてはいましたが、この分析を生徒に限られた時間で伝えるとなると、準備が必要です。日頃は、生徒をイメージしながら授業つくりを行うことがないので、講習スライド『塵も積もれば地理になる』を作成しています。忙しさの中にも至福の時間となっています。講習は50分×5日間の限られた時間だけですが、ためていた資料を見返し「これは使える」と教材開発にコツコツといそしんでおります。これから模試や分野の分析も行おうと考えております。
センター試験から共通テストに替わり「知識から思考力へ」がより強くなりました。もともと暗記する量は少ないですが、確実な知識のつなぎ合わせも必要でそこに地図と統計が絡みます。
今回、テレビ番組から見つけたのはTBS「世界遺産」とNHK「ブラタモリ」です。2021年共通テスト初年時には、1月9日に放映されたブラタモリで扱った「天橋立」が1月16日の共通テスト地理に出題され話題になりました。注目は講習内容の自然環境地形と関連する世界遺産の「天空への階段フィリピン棚田」です。講習の中で映像を見せることができないかもしれませんが、番組から地理的の見方を紹介いたします。地理の選択者は息抜き時間にでも2つの番組を気にしておいてくださいね。
最近は、短い授業動画を見て勉強する人が増えたと聞きます。一時の一次理解には有効であり、定着できれば短答的な回答には対応できるのかも知れません。しかし、地理的な見方考え方を重視する出題においてはなぜそうなるのか、現場の実際を見て考えることに重きをおいてほしいと思います。
期末テストが近づきました。部活動大会と学期末テストに向け頑張っていることだと思います。高3生は夏期講習の日程が示され、この夏の計画を立てることになります。真剣な眼差しの受験生たちに講習の教室で出会えるとを楽しみにしております。健康には気をつけて、頑張って行きましょう!