校長通信
家庭科から 第62号
2023/10/26
幼稚園実習を3限にのぞきに行きました。高校2年生が学園幼稚園で実習をさせていただきます。保育を学ぶことにはいろいろな意味があると思いますが、自分を振り返る部分においても、園児の純粋な心に触れるのも、高校2年生にという時期において、とても意義深いことだとおもいます。
手をつないで遊んだり、どこかに連れて行かれたり、「危ないから気をつけてね」と声をかけたり、目線を大きく下げることができたり、園児の言葉をしっかり聞こうとできたり、私が見ている間だけでもいろいろなドラマがあり、気づきがあったことでしょう。見ている私もとても勉強になりました。
網の中に入ったバッタをつかんでかごに入れる女子生徒がいました。虫は得意だったのかな?頑張ったのかな?と思いをはせながら帰ってきました。(写真がなくてすみません)
4限の授業中に小さなノックと共に軽やかな男子生徒の声。「失礼します」
かわいいエプロン姿の中学2年生が立っています。
緊張しながら「先生、クーブイリチーを食べてください。」「何それは?」「沖縄料理で、昆布が入っています」「ありがとう!」
中2とは月末に沖縄に一緒に行きます。事前学習として沖縄料理を作っているんだ。まだ温かいぞ。昼ご飯2倍、しっかりいただきました。おいしかったです。満腹昼食となりました。
7限の授業中に力強いノックと共に野太い男子生徒の声。「失礼します」
私より背の高いイカツいエプロン姿の高校2年生ふたりが入ってきました。
いい笑顔で「先生、おせち料理を食べてください。」「君たちがつくったのか?」「そうです!」「この栗きんとんはぼくが全部作りました」「ごはんをつめすぎました」「余ったのか?」「(苦笑)」
昼も満腹、これは手強い。ここで食べると晩ご飯が食べられん・・・
「家に持って帰って晩ご飯にさせてもらいます。ありがとう!」
この日は朝から家庭科Day。お昼休みは起業体験プレゼン。授業・実習を通じて、生徒たちの成長をつくづくと感じることができました。みなさんいい顔でした。会議や来客続きの中で「アポなしエプロン扉たたき人」「起業HIMONOさん」のおかげでいい時間をいただきました。
校長室にわざわざ来てくれる生徒も素晴らしいですが、(どうやって決めるんやろう?)人に料理が提供できてお役に立てる経験ができることもいいですね。どこかで試してみてくださいね。小さくても無意識でもお役に立てる経験を積み重ねることが大事だと思いました。