学校ブログ

校長通信

よのなかルール 第70号

2023/11/23

入試

高濱正伸先生の『よのなかルールブック』(日本図書センター)を取り出してみました。機会を見つけて50のルール、言葉を読み直しています。

まえがきより
・・・「本当に幸せになるためには、メシが食える大人にならなくてはいけない」これからきみたちは、とても厳しい時代を生きていくことになります。・・・略・・・経済もだんだん成長しにくくなり、人と人とのつながりもうすくなっていく、そんな時代です。

あとがきより
・・・じつは、50のよのなかルールをすべて実行するのは、大人でもなかなかできることではありません。学校の勉強とちがって、だれかに教わる機会はほとんどなく、教わったからといってすぐにできるようになるものでもないからです。・・・

この本を開く度に違うページでうーんとうなせられます。今回気づきのあったページを紹介します。

よのなかルール
 30 他人を批判したくなったら、「自分はどうなんだ」と考えてみる。
 35 親にカンペキを求めすぎない。
  親だってひとりの人間。・・・そのときに気づいたとき、きみは少し大人になるよ。

校長室にありますので、気になった人は借りに来てください。

ある大学学長の記事を読んでなるほどと思ったこと。
「増税メガネ」など人を揶揄する表現が使われる。増税に対する批判だろうが、体に関わることを悪口に使うのはどうだろう。マスコミも垂れ流し、それを止めようとしない。
子どもたちはマネをして面白がるだろう。これで人に優しい社会になるだろうか。
一方、事が起きたら一斉にたたきにかかるマスコミ、人の心。記者会見の切り取り映像もすごい。JKT(ジャニーズ・歌舞伎・宝塚)というらしい。知っていたのでしょと聞きたくなる。元スポーツ選手の離婚もネット上には誹謗中傷の嵐と聞く。
「私人逮捕系ユーチューバー」を初めて知った。子どもたちはなりたい職業の上位が
ユーチューバーであり続けるのだろうか。

11月23日勤労感謝の日ということで、労働やキャリア教育などいろいろと考え、社会ネタを書きすぎてしまいました。失礼しました。

先日、塾での小学校4年生5年生の保護者対象の講演会に呼ばれました。学校の内容は本校での説明会に参加いただくことをお願いし、学校の紹介よりも本校での生徒育成の考え方を中心にお話しさせていただきました。中高時代の限られた時間の中でいかに効率的に成果を出すか、大学に合格するか、という考え方もあります。いまはやりのタイパ、コスパです。これを主眼にされている学校が人気が出ていると聞きます。本校は大学の附属校、連携校ではありませんので、大学合格も重要です。しかし、子どもたちの人生100年を考える時に、中高時代に得るもの、失うものは、それ以上に重要だと考えています。講演後のアンケートには、共感のコメントをたくさんいただくことができました。子どもたちの未来を一緒に考えていきたいと思います。

よのなかルール
 36 親より長生きする。

11月25日は、高校入試説明会を午前午後で行います。本校を感じていただければと思います。

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