校長通信
共通テストに挑む成人のあなたへ 第83号
2025/01/14
1月13日は成人の日でした。例年通り各地での「20歳の集い」がニュースになっていました。成人対象者が18歳に変更されましたが、18歳の多くの高校3年生は学業や進学などで忙しく、20歳によるイベントが行われているようです。しかし、実際には18歳で成人となり、高校卒業時にはほぼ成人となっています。全員ではありませんが、共通テストや卒業の前に「成人おめでとう」と伝えることになります。
サントリーの新聞広告は伊集院静さんからどうなったのかと気になっていましたら、三谷幸喜さんに引き継がれ「あの頃の僕へ。」三谷さんらしい良い文章でした。また、サントリーの「大人じゃん」CMにも今年も共感・感動しました。親子を考える機会となりました。
多くが成人となった高3生が18日からの共通テストに挑みます。今年も箕面勝尾寺で「勝ちダルマ」を授かってきました。ひたむきに頑張る受験生ができることは何か?神様に祈ることは他力本願でなく自らを振り返るとことと考えています。「勝ちダルマ」は勝尾寺が古くより伝えてきたものです。「勝つ」とは他者を負かすことではなく、転んでも起き、転んでも起き、己に打ち勝つ「七転び八起きの精神」と勝運信仰の歴史が一体となり形を成したものです。まさしく受験や人生と同じです。
みなさんは、おかれている状況、行きたい大学、プレッシャーのかかり方・・・みんな違います。それぞれ違う状況の中で想いを1つにして頑張る場面は大人になってもあります。まわりの人に想いをはせる人になってほしいと思います。最近は「共感力」という言葉がよく使われます。
一方、みんな違うけどみんな同じ。雲雀丘の先生に教えてもらいました。みなさんはたくさんの先生と関わって、生き方を教えてもらい、愛情を注いでもらいました。私たちはそんな気持ちで接してきました。
同じことは、みなさんが雲雀丘で出会ったこと。一緒に頑張ってきた仲間だ。今は泣きそうになっている?かもしれない。辛いのはキミだけじゃない。人生はこれだけでは決まらない。共通試験は大学受験の通過点。人間の価値が決まるわけではない。でも、頑張ってきたのだから、今の実力だけはしっかり出し切ってほしい。「落ち着いて。」昨年の先輩たちもそうだった。その前も。私たちもそうだった。『点数がとれなかったらどうしよう…』これもみんな同じ。あんまり焦るな。不安の解消のやり方はみんな違う。でも想いは1つ。
忘れてはいけないことは、1週間前の自分と、1カ月前の自分と、1年前の自分を比べても受験を通して成長したということ。絶対そのことが将来に役に立つ!結果がどうであれ、受験勉強が無駄だということはない。苦しくなったら自分の手を見よう。頑張りは自分の手が知っている。応援してくれる人を思い返そう。
And we'll keep on fighting 'til the end 僕たちはこれからも最期の瞬間まで戦い抜くんだ
健闘を祈ります!