学校ブログ

学校だより

図書室 こんな本、読んだ⑪

2018/09/05

図書室から

 近い将来、AIとの共存があたりまえになるでしょう。もしかして将来、職場で「うちの同期のAIがさ~」なんて会話が交わされたり、する?図書委員の岩瀬先生が夏休みに、こんな本を読んだ。 

「AI vs. 教科書が読めない子どもたち/新井紀子(東洋経済新報社)」

 最近、セルフレジのスーパーが増えてきました。車の自動運転もそう遠くない将来実現されそうです。
「今ある仕事の大半はAIにとって代わられる」数年前からよく聞かれる言葉です。
(AIとはArtificial Intelligenceの略で人工知能を意味します)

 人間とAIの最大の違いは、「意味」が理解できるかできないかだと筆者は述べます。
たとえば「1、3、5、7の平均はいくつか」という問いに、AIは答えることができます(人間よりも素早く正確に)では「平均とは何を意味するか」という問いにはどうか。皆さんは答えられますか?AIにはこれが難しい。そもそも「意味」とは何なのかを考えることができません。

 味を理解する力とは、ざっくり言うと読解力(推察・類推)のことです。その読解力がない人間は失業する(AIに仕事を奪われる)しかない。AIには基本的に1か0しかありませんが、人間にはその隙間を考えられる能力があります。
この本を読みながら、自分は自分の頭で考えているだろうかと、少し怖くなりました。


AI

著者の新井さんは、AIが東大を目指す「東ロボくん」で有名になりました。最近の大学入試でもAIの話題は多くの大学で出題(小論文など)されています。

最後に、これから20年の間になくなる職業/残る職業トップを以下に抜粋しておきます。皆さんはこれからの将来、どんな職業を目指しますか?

なくなる職業:レジ係、データ入力作業員、経理担当者、銀行窓口係、保険営業員、タクシー運転手

残る職業:ソーシャルワーカー、聴覚訓練士、作業療法士、教師、医師、看護師、栄養士、心理カウンセラー

pagetop