学校だより
図書室 東日本大震災から8年
2019/03/12
図書室から
東日本大震災から8年目の3月11日がおとずれました。
石を抱くエイリアン/濱野京子(偕成社)
茨城に暮らす中学3年生の八乙女市子。市子が生まれたのは1995年、1月に阪神淡路大震災が、3月に地下鉄サリン事件が起こり、あたりまえの日常や安全が大きく脅かされた年です。その後も9.11の同時多発テロ、イラク戦争、リーマンショックと続く世の中に「どうなる んだろう、あたしたちの未来」と漠然と思う。希望なんてない、夢もない、それどころか志望校さえも決まってない。
そんな市子がある日、鉱物が大好きで夢は「日本一の鉱物学者」というちょっと変わった同級生の偉生から告白をうけます。最初はとまどっていた市子もしだいに偉生に親しみを感じていきます。その偉生が文化祭の展示で原発について調べようと提案してくるのですが・・・ 2010年から2011年にかけて、中学3年生の1年間を綴った物語。卒業を間近にした3月11日、市子たちは東日本大震災を経験する事になります。