学校だより
図書室 追悼・田辺聖子さん
2019/06/19
図書室から
大阪市出身で伊丹市在住の作家・田辺聖子さんが6月9日に亡くなりました。91歳でした。
伊丹市名誉市民であり、伊丹市立図書館「ことば蔵」の名誉館長を務めました。深いことを軽く、やさしく、面白く描く数々の小説やエッセイはたくさんの人に愛されています。
また、古典の現代語訳や翻案も多く手掛け、若い人たちが作品を通じて主人公たちが生きた時代の歴史へと興味をつないでいってくれることが喜びだったそうです。
「新源氏物語」は読みやすく源氏物語の入門編とも言われています。
「古今盛衰抄」は田辺さんの好きな歴史上の人物を紹介した歴史&古典案内書。半分エッセイ、半分小説。
「おちくぼ姫」は意地悪な継母に召使いのように蔑まれながら育ったおちくぼ姫が、都で評判の貴公子と出会い求婚されて…。千年もの間、人びとに愛された平安時代のシンデレラストーリーです。