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図書室 ノーベル賞ウィーク

2019/10/10

図書室から

 今年もノーベル賞ウィークがやってきました。そして昨夜吉報が!リチウムイオン電池の開発に貢献した旭化成名誉フェロー・吉野彰さんが米国の2名の研究者と共にノーベル化学賞を受賞されました。

 繰り返し充電でき小型で高性能なリチウム電池は、モバイル社会の発展に大きな役割を果たしました。また、その用途は電気自動車や人工衛星などにも広がり、再生可能エネルギーの有効利用手段としても期待されています。

 そんな吉野さんが小学生の時に先生から勧めらて読んだのが、英国の科学者マイケル・ファラデーの「ロウソクの科学」この1冊の本が化学に興味を持つきっかけになります。

 この本は1861年に科学者・ファラデーが行った少年少女のためのクリスマス講演をまとめたものです。深い知性と科学への愛情に溢れるファラデーが、楽しくやさしく丁寧に科学の話を語っている様子がうかがえます。後に世界各国の初等・中等理科教育の教材の役割も果たします。

「ロウソクの科学」は2016年ノーベル医学・生理学賞を受賞した大隅良典さんも科学者を志す原点になったと紹介し話題になりました。

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