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【SDGs #06】ペットボトルとSDGs

2020/05/22

SDGsだより

皆さんはゴミの分別をする際に、「ペットボトル」を分けていると思いますが、このペットボトルのリサイクルについて、少し紹介させてもらいます。

ペットボトルは軽くて安くて使いやすい容器であることは間違いないのですが、自然環境に出されると分解がほとんど進まず、SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」目標15「陸の豊かさをも守ろう」を脅かす存在でもあります。世界でも大変普及していて、2021年には5831億本が世界で生産・消費される見込みだそうです(日本では230億本)。

実は日本はこのペットボトルのリサイクル率が85~90%程度を保っており、世界最高水準といわれています。

欧州は40%強、アメリカは20%程度であることを考えると、驚異的な数字だと思います。

この高いリサイクル率は、1995年にゴミの減量やリサイクルの意識向上のために制定された「容器包装リサイクル法」がきっかけといわれています。この法律が制定されるまではペットボトルのリサイクル率が2%だったことを考えると、効果は絶大ですね。

この法律が特徴的なのは、ただ単にリサイクルを強制したのではなく「容器包装を使用製造している企業」「市町村関係者」「消費者」「リサイクル業者」それぞれの立場に別の役割を決めたことです。

たとえば市町村は「使用済み容器包装を集めて選別保管する」

企業は「リサイクル費用の負担、包装容器の原料」

もちろん私たち消費者にも役割があります。

「ルールを守って分別排出する、ゴミを減らす」です。

罰則規定などはありませんが、みなさんの普段の行動がペットボトルのリサイクルの成否を決めているんです。

この役割分担をして、資源を有効活用しようという考え方は、SDGsの目標12「つくる責任」「つかう責任」そのものだと思います。

私たち消費者の役割としての分別で問題になっている部分は、自販機横の回収ボックスへの異物混入だそうです。

皆さんも自販機横のゴミ箱に、ペットボトル以外の物が入れられているのを見たことがありませんか?

日本は地下鉄サリン事件以降、路上のゴミ箱がほとんど設置されていない状況なので、ペットボトルの回収容器にその他のゴミが入れられることが多いそうです。

ペットボトルをリサイクルするためには、純度の高いペットボトル容器が必要になります。みなさんもペットボトル容器を捨てる際にキャップやラベルをはがして軽く洗っていますよね?ペットボトルを回収した際に異物が混入していると、資源として使用するのは難しくなります。

現在使用済みペットボトルは、ゴミ箱やトレー、スーツなどの衣料原料として使われています。

http://www.petbottle-rec.gr.jp/product/catalog/ (PETボトルリサイクル推進協議会HP)

消費者の意識が向上してより高い純度で回収できれば、もっと様々な商品に再利用できるかもしれませんね。

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