学校だより
【SDGs #14】始まりは教育から
2020/07/17
SDGsの目標の中に、「質の高い教育をみんなに」というものがあります。人々が知識や技能を身に付けることは、自分で考え、行動し、チャンスを掴み取るために非常に重要です。我々が学ぶことは、働きがいのある職を選ぶことにも繋がり、所得を向上させ、貧困から抜け出す可能性があります。そして、病気を予防し健康的な生活を手に入れるとともに、仕事の効率や生活を便利にする技術を生み出し、エネルギーの使用量やゴミを減らし、海と陸地の自然環境を守るための技術や工夫を見いだすことになります。
上記は極端な話ではありますが、世界中の人々単位で考えれば大げさな話ではありません。教育というSDGs 4番の目標から8、1、2、3、9、12、14、15の目標の解決に繋がります。SDGsを達成させるためには教育が必要不可欠だと言っても過言ではありません。
しかし、世界を見ると学校に行けない子どもたちがいることや、日本国内においても塾に通い、勉強しやすい環境にある人がいるなかで、経済的・地域的な問題から塾や有名進学校に行くことができないといった格差は生じています。もちろんこういった教育格差を無くしていくことも重要ではありますが、まずは与えられた環境の中でベストを尽くすことが最も重要ではないでしょうか。とある青年海外協力隊はカンボジアへ訪問した際に、ペットボトルから顕微鏡を作る方法を教えたそうです。教わった子ども達の多くはそのときに習ったことだけでなく、その顕微鏡を用いて、他の植物や生物の研究を始めたそうです。日本では、学べる環境が当たり前であるがゆえに、与えられた環境の中でベストを尽くして学ぶことが難しいかもしれません。
自分のために、そしてSDGs目標達成のためにベストを尽くした学びを追求してみましょう。