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【SDGs#16】陸の豊かさも守ろう~アラル海~

2020/08/28

SDGsだより

カザフスタンとウズベキスタンにまたがる湖、アラル海をご存じでしょうか?かつては世界第4位の湖沼面積を誇った湖です。(「東北地方」と同じ面積だったといわれています)しかし、旧ソ連時代の無理な灌漑(かんがい)政策によって、湖の水は減り続け、2020年現在では消滅寸前となっています。湖が消滅することで何が問題になるのでしょうか?みなさんはまず魚や植物など生物の絶滅を思い浮かべたかもしれません。それも正しい答えですが、厄介な問題の一つに塩害があります。干上がった地表には、土壌に含まれていた塩分が流出し、それが風に乗って様々な被害を引き起こします。植物を枯らし、建物の傷みを早め、他地域の土壌を荒らして耕作のできない不毛の地に変えてしまいます。干上がったアラル海地域ももちろん、耕作はほとんどできません。これは、アラル海だけの話ではありません。アフリカ大陸のマリ、ニジェール、チャドなどに広がるサハラ砂漠南部でも急速に塩害が広がっています。塩害を引き起こさないためには灌漑などの事業をやめればよいのでしょうか?そんな簡単な話ではありません。そこに住む人たちにとっては生活に必要なことなのです。環境問題と人々の生活は密接につながっています。だからこそ難しいのです。みなさんはどのようなアイデアがありますか?たくさん考えて想像してみましょう。


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