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【SDGs #17】私達にもできること――健康と福祉を

2020/09/11

SDGsだより

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に広がっている今、私たちは感染症や健康に今まで以上に関心を向けているのではないでしょうか。以前のSDGsだよりでも話題にしましたが、改めて「健康と福祉をすべての人に」という目標について考えてみたいと思います。

私たちは体調が悪くなればお医者さんにかかることができます。場合によってはそれが病気の発見につながることもあるかもしれません。しかし、世界の約半分の人々が、基本的な医療を受けられず、治るはずの病で命を落としてしまうことも多々あります。特に、年間で560万人の子どもが、5歳を迎えられずに命を落とすともいわれます。この一因が、例えば安全な飲み水を手に入れられないなどの不衛生な環境にあります。また、新型コロナウイルスが世界的に流行していますが、世界の小学校のうち、感染対策に必要不可欠な手洗い施設があるのが65%のみだともされています。生まれた場所や環境などで健康や生命が左右される状況は平等・公正とは言えず、解決が急がれます。先進国の私たちにとってもこの目標は重要です。例えば生活習慣病などが問題になっていたり、精神衛生などの問題も挙げられるでしょう。「健康や福祉をすべての人に」の「すべての人」には私たちも含まれるのです。

そしてこのSDGsの目標に対して私たちができることは色々とあるように思います。信頼できる機関を通して募金するのもひとつですが、例えば「手洗い・うがい」なども、そのひとつとは言えないでしょうか。私自身、看護師さんから正しい手洗いの仕方を教わる機会に恵まれたことがあります。色々学んだことはありますが、一番印象的だったのが「ちょっとした風邪でも重症化したり命取りになる人もいるから、自分の感染を防ぎ、感染を拡げないためにも、手洗いをしっかりしてほしい」という話でした。手洗い・うがいなど私たちにもできることを確実にすることが、感染予防という形で、じつは多くの人の「福祉(幸せに生きること)」にもつながっていると思います。

新型コロナウイルスの流行が拡がる今だからこそ、改めて「健康と福祉をすべての人に」という目標について、私たちができること――グローバルな問題の解決のために、あるいは周りの人や自分自身の健康を守るために――を考えてみてください。どんな小さなことでも、よいことであればやってみる価値はあると思います。

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