高3学年通信(66期生)
言外の心
2023/02/28
試験二日目、今日の科目は理系が現代文・物理/生物、文系は現代文・政治経済でした。どちらの科目も記述量が多かったようで、必死にペンを動かしていました。
最後まで集中して頑張ってくれています。着々と試験が終わり、残すところあと6科目です。明日は先輩方の卒業式が行われる関係でお休みになります。少し体を休めて、試験対策に励んでください。休みが明けたらあと3日、頑張りましょう。次の試験科目は古典・英語Wです。
ふとした瞬間に浮かぶものや心の中でモヤモヤしているものも含めて、上手く言葉にならない感情や感覚というものはあるものですよね。抽象的なものを一般化しようとして、そこに人間の理性で記号的に当てはめられたものが言葉ですので、どうしてもその言葉に収まらない、言外の心とでも言うべきものは出てきてしまうものでしょう。
日本人は特に、今のコロナも相まってかもしれませんが、普段からあまり触れあってのスキンシップを取りません。言語的に心を伝えようとすることが多いですが、余計に上手くいかないこともあるのかもしれませんね。しかし逆に、その直接言い表せないことを比喩的に表現する力も持っています。俳句や短歌、詩、歌、物語など、文学的な活動の中に「はっきりと言葉にできないけど、こういう感覚、わかるなぁ」と思わせる表現があります。言外の心を言葉で感じさせる妙です。もちろんこれは日本に限った話ではなく、どの国の言語でもあることでしょう。最近は文学作品に触れる機会が少なくなったと言われます。ぜひたまには文学的な世界に触れて、言いようもない心の機微を感じ取ってみてください。
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