文理コースの４月の授業では探究手法の一つである質的データによる分析を扱っています。質的データとは、数値でないデータ、つまり文字データを指しています。「意地悪な動物のイメージは？」とみんなにきくと、サル、ネコ、キツネ、カラス･･･といったぐあいに答えてくれました。これはもしかしてみんなが子どもの頃に見たり読んだりした物語に出てくる動物のイメージが関係しているのでは？という問いを立て、実際に班を組んで手分けしていろいろな物語を読んで調べていきました。



　日本昔話・イソップ童話・グリム童話・宮沢賢治作品・マンガ・その他などに分かれて分担し、登場した動物個々の名前や性格、結末、役どころなどをチェックし、データ取りを行いました。そしてパソコンを使って各自エクセルに調べたデータを入力し、その後は班ごとにデータを結合して合わせます。たくさんの質的データが取れればより信憑性のある結果が得られるでしょう。そしてデータを円グラフや棒グラフ、ドットプロットなどで表し、分析してポスターにして発表となります。このようにPPDACサイクルをまわして探究を体験してもらいます。みんながどのような結果を示し、考察をしてくれるか楽しみにしています。