高2学年通信(68期生)
68期生列伝3
2024/10/02
学校内外で色々な活動をしている68期生を個別にインタビューするこのコーナー。
3回目の今日は、1年間の留学を経験したKさんです。
Q 留学の期間・場所・きっかけについて教えてください。
2023年7月から今年の6月末まで、1年間のアメリカ留学を経験しました。
留学のきっかけは、将来を見据えた英語力の向上と、アメリカの教育を体験してみたかったこと、そして、多様な価値観に触れたかったこと、という3点です。
Q アメリカの高校は、どのようなものでしたか。
アメリカの高校は4年制で、日本の大学のように、数ある授業の中から自分で選択して時間割を作る、というスタイルです。映像編集やソーシャルメディアマーケティング、エンジンの設計などのモノ作り、世界の様々な語学(もちろん日本語も)の授業などがありました。バンド活動が非常に盛んで、授業内でも課外でも、多様なジャンルのバンド活動が行われていたことが印象的です。
アメリカは、勉強面での目標が多くなく、課外でどのような活動をしているのかが非常に重要です。テスト中心で、各教科で点数を確実に取ることが重視される日本とはかなり違っています。点数だけではない評価をしてもらえること、そして、選べる科目の種類が多岐にわたり、高校生のうちから、自分の将来に向けた専門性の高いことを学べることは、大きなメリットだと感じました。一方、テストがないために教科の勉強が緩みがち、というデメリットも見えました。両国の教育制度には関心があり、今後も考えを深めていきたいです。
宿題は、「自分の意見をまとめる」という形のものが非常に多かったように思います。
Q 休日はどのように過ごしていましたか。
休日は、日本と同じように、友達と遊びに行ったり、スポーツ観戦をしたりしていました。中でも印象深いのは、アメフトの試合を見に行ったことです。アメリカでは、季節によって行われるスポーツが代わり、アメフトは秋でした。多くの屋台が出て、お祭りのような雰囲気の中で、試合観戦を楽しめたのは、良い思い出です。
また、アメリカ軍の下部組織である「Civil Air Patrol(シビルエアパトロール)」に参加し、そこで、アメリカ軍の行進のやり方や、リーダーシップについて学ぶ機会も多かったです。
Q 困ったことはありましたか。
最初の2ヶ月はホームシックにかかり、日本に帰りたくて仕方なかったです。まだ現地に友達も居ないこの期間が、いちばん辛かった。ホストファミリーともトラブルはゼロではありませんでした。例えば、37.5℃の微熱が出た際、日本だと学校を休んで療養するところですが、アメリカでは「それくらいの熱で休むな!」と言われてしまい、困ったこともありました。ただ、ホストファミリーとのトラブルに関しては、文化の違いを理解して歩み寄っていけたので、大きく困った、ということはなかったです。
Q 留学で得た今後の展望を教えて下さい。
留学を経て、英語を話すことに対しておっくうでなくなった、というのがいちばん良かったかなと思います。また、日本とアメリカという2つの国を見たことで、どのような物事に対しても、これまでより大きな視点で考えられるようになった気がします。将来は、現状では日本の大学への進学を考えていますが、再び海外へ留学したり、海外の大学と広くグループを組んで何かを開発したり、そういうことをやりたいと思っています。
<執筆者より>
留学への思い、見聞きしたこと、将来の展望・・・色々なことを聞きましたが、どんな質問にも淀みなく答えてくれたのが印象的でした。現在は柔道部にも入り、日本の高校の良さも感じながら頑張ってくれています。この経験が、将来の糧になってくれれば、と思いました。
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