校内を巡回していたぽん吉は調理教室で足を止めました。

「あれ？中１の子たちだ。あ！調理実習するんだ！！ぼくも出席するぞー」

「先週はニラをちぎるのに一生懸命で気付かなかったけど、まな板も包丁も使わないんだ！洗い物を減らす工夫がここにもあったぞ！！」

「お肉の下味付けの時は、触りすぎるとこま切になるから気をつけてそっとやるんだったな…」

「お！今日もニラもやし炒めを作ったフライパンでしょうが焼きだ！！みんなえらいなあ、洗える物から順々に分担して片付けてるー」

「ごはんが炊けたぞ！炊きたてごはん、ぼく大好き！！」「お肉のいいにおい…あちっ！油がはねるぅぅ！！家でもいつもこんな苦労して作ってくれてるのかなあ」

「最後の片付けもきれいにやってくれているね。しっかり拭いて、気持ちいい～」「こっちは最後のお掃除じゃんけん真剣勝負だ！」

全ての片付けが終わったら教室へ移動。みんなで黙食です。

「いただきます」

ぽん吉は調理室の外の掲示もチェックしました。

「来年はちらし寿司か…楽しみだなあ。浴衣は高２…ぼく、和装も似合うんだよね♪」

ぽん吉は早くも待ち遠しいようです。